アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『3月のライオン』

第2シリーズ、第22話~第44話視聴完了。感想としては、特に第1期と変わりなく、あの夏の日のエアコンの効いた薄暗い部屋から窓の外に広がる青い空を眺めているような、そんな作品。

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基本的には原作準拠で絵が動いて音が付いて、嗚呼、アニメになるって素晴らしいなと。漫画は漫画の良さがあるけれども、アニメもアニメで良いなと。

今回は将棋というよりも、零君の学園生活と、ひなたの虐め問題が中心だったかなと。零君はしょうか部の野口先輩ら皆との遣り取りが和む。それとは対極に、ひなたの学園生活は見ているだけで息苦しくて、学生時代を思い出して、嗚呼、学校に通わなくて良くなって凄く楽になったなと改めて思ったり。それでもひなたを取り巻く大人たちがみんな優しくて、嗚呼、素敵だなと。

それともう一つ。食べ物が兎に角美味しそうだった。そして印象的に食べ物を使うなと。第34話の落ち込むひなたにお夕飯前なのに買い食いをさせる姉のあかりさん。牛肉コロッケの片方のみをソースたぷたぷでとか。「好きな物なんて、こんなとき食べないでいつ食べるの」って本当にそうだよね。凄く良い台詞だなと。第26話で傷付いたひなたに好物をいっぱい並べた食卓。唐揚げにポテトサラダにクリームシチューに。でもって最終話で高校に受かったひなたのお祝いにたっぷり揚げられた唐揚げ。同じ唐揚げなのに、食べる描写がまるで違って、凄いな。素晴らしいなと。泣きながら食べる唐揚げに、幸せそうに頬張る唐揚げ。同じ唐揚げのはずなのに。ここまで食べ物を効果的に心理表現に使えるって素晴らしいなと思う。また、最終話では高橋君が手際よくもんじゃ焼きを作る姿とか。切なさと、あの小気味良いコテの音の絶妙さ。あとは、ミニ白玉のミルクティーとタピオカのやつ食べたい。温かいお汁粉も美味しそうだった。白玉丸めようかな。美味しそう。

総評としては上の下。まだまだ続きか気になる。