アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『歌舞伎町シャーロック』

全24話視聴完了。

推理落語というコメディー的ミステリーだと思って観ていたら、実はBL三角関係の特殊性癖の泥沼愛憎劇だった。

ストーリーは、新宿區が東西を壁とゲートで分けられた世界。混沌たるイーストサイドの歌舞伎町にある探偵長屋が舞台。ウエストサイドで医者をしていた青年ワトソンはとある事件に巻き込まれ、その長屋にいる落語を愛する変人探偵ホームズに依頼をするために来た。そして色々あってホームズの助手となる。長屋のオーナーでBARパイプキャットのニューハーフママ、ハドソン夫人。ケッペキ探偵の京極冬人。男を化かす姉妹探偵のメアリとルーシー。刑事崩れのおっさん探偵ミシェル。チンピラ探偵の小林寅太郎。どこか聞いたことがある名前の個性豊かな探偵たちは、事件の依頼を受けると、報酬をゲットするために犯人捜しの推理レースが始まる。

個人的にミステリーは『名探偵コナン』しか履修していないので、本当に疎いので、まさかそんなシャーロックがワトソンとそんな関係で、モリアーティがあんなかんじだったなんて。最近の作品は『文豪ストレイドックス』とか『文豪とアルケミスト』とかもそうなのだけれど、あれ、文豪だけど、まぁ、他のキャラクターの名前を使う意味と必要性があるのか考えてしまう。あまりに有名だと、薄荷とかフォスフォフィライトとか、印象を与えるキーとして作用するのか。あるいは、『シャーロック・ホームズシリーズ』に対するリスペクトなのか。まぁ、『シャーロック・ホームズシリーズ』を読んでいないので、これ、観ていてわかるのかなと若干敷居を上げてきたのだけれど。

色々思うところの多かった作品だけれども、一番引っかかったのは、落語。主人公が落語好きということだけれども、彼はどれだけ落語を知っているのだろうか。ご隠居って誰。ご隠居がいなければ落語にならないとでも思っているのだろうか。それでも、視聴開始直後はもっと古典落語と絡めて物語が動くのかな、と期待したのだけれども、単に急に口調が落語っぽくなるだけという、しかも会話が噛み合わない、一方的な喋りでコミュニケーションが取れていない、完全なるコミュ障。急に始まる謎の語り。寒い。置いてけぼりだよ。最後まで、いや、最終話が一番うすら寒く感じてしまった。

総評として中の下。歌舞伎町が賑やかだった。久々にEGO-WRAPPINの曲を聴いて、学生時代を思い出して懐かしくなった。いつも行っていた雑貨屋さんが流していたなと。

 

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