アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』

第12話~第23話視聴完了。第2期。

sobraniepinks.hatenablog.comどんな物語りだったのか思い返しても、なんと面倒なと思っていた。第1きがとても面白かった記憶はあるのに、すぐに第2期を観る気になれず。一度録画の再生を止めてしまうと、次を再生するまでに、面倒なキャラクターにストーリーに、私は一体何を観ているのだろうかと。ただ、一度、再生してしまうと滅茶苦茶面白い。もう次から次へとテンポ良く展開が気になり、一気に観たくなってしまう。不思議なアニメだった。
異世界転生から更に転移させられてしまい、主人公ルーデウスとわがままお嬢様だったエリス。そしてデッドエンドの異名を持つ魔族のリュジェルドとの、故郷を目指す旅。
原作者の「理不尽な孫の手」さん。本当に不意打ちで理不尽が次から次へと降りかかってくるので、名前がそのまま物語りに直結しているなと毎回OPを見る度に思った。
何と言うか、もう完全に騙されていた。主人公3人組の冒険譚だと思ったのだよ。まさかあの転移事件がルーデウスとエリスだけに起きた悲劇ではなく、国そのものに起こった大災害であったとは。
それまでのエルフの村で捕らえらたのも、理不尽ではあったが、完全に第2期の序章だった。軽いノリなのに、起きているのは残酷な悲劇。牢にも関わらず全裸で寛ぎ、新たな投獄者を「新入り」と涅槃の体制で迎えるルーデンスに油断されされていた。
まさか、その後、第16話で父親との再会で、いきなり喧嘩。あの父親の最低さは知っていたが、そんなルーデウスを責めるのは違くないかとか。宿の店主がおごりだと出した温かい飲み物のハードボイルドさ。そこからの仲直りのルーデウスの大人さ加減。ちょっと泣くよね。
そこから、もう、災害というものは誰からも何かしらを理不尽に不条理に何かを奪うよね。あの音楽にのせて見せられる、父や母、妹たちに起こった悲劇。そこからどう進むのか。そして、急に現れた龍神からの攻撃。帰れた先にあった、なくなった故郷。こんな重たいのに、作り込みが凄い。世界観も、ルーデウスのキャラクターと声優の演技力と構成と演出とで、もう、こんな面倒なのにさらりと観れちゃう。ルーデウスの旅と言うか、二度目の人生はまだまだ続くのだけれど、後味悪くもならなかった。そして、サブタイトルの「異世界行ったら本気だす」がちゃんと本気。
最後、個人的にちょっともうよくわからなくなったのは絵柄の問題なのだけれども。ルーデウスとの年齢が、もう、ずっと変わらず子供に見えていたので、あのベッドシーンと引きこもっている姿。周囲からの扱いが段々と子供から大人に変わってはいた気がするのだが、見た目の問題でずっと子供に見えて、最後、15歳云々が、あれ、そんな大きくなったっけ。子供が子供作ることしてとか、違和感が出てしまった。
急にルーデウスに釣り合う人間になるためと、旅に出たエリス。落ち込みながらも、母の存在を探そうとするルーデウス。人神の思惑と龍神との因縁。まだまだ物語は続くので、第3期アニメ化希望ではあるのだけれども、やっぱり、観始めるまではちょっと面倒だなと思うのだろうな。
総評として上の下。間違いなくとても面白い作品ではあるのだが、何と言うか、人に勧めにくいのは何だろう。

 

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