アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』

全12話視聴完了。なろう系。自動販売機になっての異世界転生。
自動販売機になってなんて出オチで終わってないか、そんな一発ネタみたいなのどうなるのだろうと見始めたのだが、途中から人間化することもなく、終始喋れない自動販売機のまま、ちゃんと異世界ファンタジーで冒険も日常も、ハーレムだって達成していて、更にチート要素もあって、ちゃんと面白かった。もう人である必要などどこにもないのだね。自動販売機でも成立しちゃうのかと衝撃的だった。
主人公は、交通事故によって命を落とした自動販売機マニアの青年が、転生して自動販売機になり、意志を持つ魔道具と思われハッコンと呼ばれるようになる。ヒロインは、右も左もわからない異世界のダンジョンの中に設置られていたハックンの初めて出会った人間、怪力ハンターの少女、ラッミス。「いらっしゃいませ」「ざんねん」「辺りが出たらもう1本」の電子音声のみで意思の疎通に成功したハッコンは、ラミックスに背負われてダンジョン内の村に行くことになる。そこで飲食物を村人たちに販売し、その存在を受け入れられ、更に飲食物提供係として冒険に参加したり、販売に寄ってコインを溜めることに成功したことによってそのコインで得たポイントを使って、様々な自防販売機に変形したり、商品補充や、結界を貼ったり、防御力を上げたりすることによって、魔物討伐に参加したり、色々あって攫われたり、迷子になったり、お祭りに参加したり、大活躍をしたり。
自動販売機って改めて色々あるのだなと。おでん缶やお菓子、カップ麺。お寿司やうどん、ナプキンが売っているのは知っていたし、最近は冷凍食品やケーキ缶、お花などの自動販売機があるのは知っていたけれども、給油器やADE、ジュークボックスも、あれって自動販売機だったんだというのはちょっと驚いた。風船も、知らない自動販売機ってたくさんあるのだなと。
基本的にコミカルで、あのハッコンの商品がある場所に目が見えるのはイメージ画像なのだろうか。皆、あの目が見えているのかな。普通の自動販売とコミュニケーションを取るのも、自動販売機をずっと背負って移動する少女も、かなりシュールだよね。最初はもう違和感しかなかったのだけれども、いつの間にか見慣れていて、個人的に、可笑しなことの境界線が曖昧になるのはちょっと面白かった。
最終話、ダンジョンの階層主を倒してコインを得ることに何の疑問も抱かずに、冒険をし、モンスターや階層主を倒す世界観に疑問を呈する、突如現れた魔王配下の冥府の王という強敵の突然のシリアス展開。隙のありそうな世界観にそんな伏線が貼られるなんてと。第2期制作決定が、楽しみ。
それにしても、自動販売機に転生で成立しちゃう物語りも、自動販売機に転生したことをすんなり受け入れちゃう主人公の人間性も、そしてこのまま主人公が人間化しなくてもヒロインとナチュラルに恋愛までも成立しちゃうのではないかという、なんだかもう不思議で面白かった。
カップ麺の自動販売機って、何処にあるのだろう。懐かしい。それと、近所に最近流行の冷凍食品の自動販売機があり、機内食が売っているのだけれども、そのうち買いたいなと思いつつ、タイミングが見付けられないでいる。そのうち買いたい。
総表として中の上。

 

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