アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『であいもん』

全12話視聴完了。
京都の和菓子屋の1人息子が音楽で食べていくと単身上京するも、父の入院をきっかけにいまいち芽の出なかった音楽の道を諦め、実家の和菓子屋「緑松」を継ぐために実家に戻った納野和。しかし、店には見知らぬ小学生女子、看板娘で跡継ぎ候補の雪平一果が住み込みで働いていた。中途半端に家を出たことに反発心を持つ一果ちゃん。一果ちゃんの親代わりを任された和さん。離婚し一緒に暮らしていた父親に置いてかれ、父を探す、責任感が強く真面目な一果ちゃん。和菓子を愛し、ノリと勢いとお人よしな和。共に生活と仕事を共にする内に、次第に生まれる信頼関係。和を追って京都に来た元彼女の佳乃子さん。音楽配信をしつつ緑松でアルバイトをする面倒見が良く、手先の器用な女子高生の美弦ちゃん。父である緑松の主人に、店を切り盛りする母、他のお弟子さんに、常連さんたち。そして、一果ちゃんを置いて行った父であり、和が音楽を志すきっかけとなった先輩の行方は。
一果ちゃんの少々重たい背景がありつつも、和菓子を中心としたほんわかとした日常物語。和の癒し系の性格と、それによって解れていく人間関係。
第1話で一果ちゃんに注意された客の嫌がらせで架空の大量注文。それに責任を感じて一人街で売ろうとする一果ちゃん。それを横でギターで呼び込みをして助ける和。物語りの導入としてわかりやすい構図ではあったが、個人的に、老舗和菓子屋の菓子を急に子供が路上で売ることに問題が生じないのであろうか。安易すぎるのではなかろうか。と、個人的にはどうなのだろうと見始めたのだが、その後は何気ない日常が基盤となっており、美弦ちゃんの動画で個人特定されお店に問い合わせなどが起こるというのも、弟子の咲季君の趣味が女装で、その姿を気に入って紹介しろと言う常連さん問題の解きも、終始、和の穏やかな人好きする性格があってその名前の通り和むなと安心して観られた。
和が一果ちゃんと仲良くしたいと奮闘するのだが、最終話の和はちょっと大げさで、人が良いというより、ちょっと年の差恋愛感情のような錯覚してしまうのは邪推だろうか。なんとなく、十年後、二人が付き合っていても不思議でないし、跡継ぎ問題も解決するよねと。和を挟んだ美弦ちゃんと佳乃子さんのやり取り、特にクリスマス回はちょっと面白かったけれども、そういうのを全て知った上で、それを横目に一果ちゃんが和とお付き合いして、一果ちゃんには勝ち目ないわぁとなる未来が垣間見れているようでちょっと怖いなと。そんな妄想。
栗饅頭の被り物をして歌うのは最後まで理解できなかったけれども、栗饅頭の被り物を通して、元バンドメンバーとも和らしく仲良くやっていたのだなとわかる第8話は一気に好感度が上がった。
それにしても和菓子が食べたくなるね。特に第3話のみたらし団子。串に小振りな団子がたくさん刺さっているのはなんだかとても美味しそうに感じる。そして京都に行きたいとなった。京都楽しいよね。御朱印帳片手に食べ歩きしつつ1日中歩き回りたい。

総評として中の中。

 

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