アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『学戦都市アスタリスク』

全24話視聴完了。

ラノベ原作主人公ハーレム物。ファンタジー学園物。大会戦闘物。ヒロインツンデレ気味。

基本的にこういったライトノベル原作のアニメは何故主人公がもてているのだろうかという作品が多く、それが苦手であったのだが、最近の作品は主人公君のもてる理由がわかるねとなる物が多く、そうなると俄然好感が持てる。この作品も、主人公の天霧綾斗君は物腰柔らかくてやる時はやる子で、強くて、優しくて。更に、ヒロインたちに翻弄されながらも、それをあしらう術を知っている。これは主人公に相応しいイケメンっぷりを発揮していたね。良かった。

ストーリーとしては、20世紀に地球を襲った大災害、落星雨(オンペルティア)の影響により、多くの都市が破壊された。しかし、隕石から発見された未知の元素である万応素(マナ)は人類の科学技術を発展させ、星脈世代(ジェネステラ)と呼ばれる特異な能力を持つ新人類を生み出した。六つの学園に囲まれた通称アスタリスクと呼ばれる水上学園都市「六花」。そこで行われる世界最大級の総合バトルトーナメント「星武祭(フェスタ)」。綾斗を始め、メインヒロインであるヨーロッパの小国リーゼルタリアのお姫様であるユリス。主人公の幼馴染のロリっ子な紗夜。人見知りで気弱な剣術っ子の綺凛。其々の願いを叶えるため、大会制覇を目指す。

印象的だったのは、第19話の「フェニックス」の決勝戦目前につんデレ気味なヒロインが綾斗に「信頼できる仲間というのは良いな」「国にいるみんながなによりも大切だ。だからそのためには何でもすると誓ったし、みんながいればそれでいいと思っていた」「ただ、今になって思えばそれは、世界を閉じていただけだったのだな」という台詞、凄く好き。ユリスの変化というか、そういうの、凄くわかり易く、更に素直な感じ。それを受け入れる綾斗も。良いシーンだったなと。この話数では、前半の誘拐されたフローラ捜索のためにクインヴェール女学院の生徒会長であるシルヴィアの歌が街を包むシーンも素敵だった。

それと、個人的になんだか癖になるビジュアルでつい注目してしまったのが、レヴォルフ黒学院の生徒会長ディルクさん。明らかに宜しくない面構えと小太りさんなのに、イケメン風の髪型と服装、と言っても制服なのだけれど、その着こなし。高圧的で一癖も二癖もありそうな話し口に、なにに拭えない三下感。好感の持てる箇所がないのに、嫌いになれない不思議。こういうキャラクターは大切にしていきたいなと、思う。

まぁ、まだ完結していない作品なのか、最終話付近でまだまだ色々詰め込まれていたよね。オーフェリアの存在とか。そしてメインでやっていた大会って勝手に「フェスタ」と思い込んでいたけれど、それとはまた別の「鳳凰星武祭(フェニクス)」だったなとか。更に別の大会があるんだよね。それにユリスの回りもまだまだ色々ありそうだし。綾斗のお姉さんのこともあるし。3期やるのなか。その頃には色々もう忘れていそうで怖いね。2期が始まった時点で、かなり怪しかったしね。

総評としては中の中。2rdのEDの「愛の詩」の「君に届け愛のうた」という歌詞が何故か頭の中でリピートされている。それと、3Dの予告が結構好き。特に最終話の予告でクローディアさんが「次回、ついに真のヒロイン争いに決着がつきます」というの、良かった。