アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『アイカツフレンズ!』『アイカツフレンズ!〜かがやきのジュエル〜』

全76話視聴完了。

アイカツシリーズ3作品目。今までで一番はまれなかったのは、個人的に友達というものがいまだによくわかっていないからだろうか。でもってそんな荒んでいる自分には主人公のあいねちゃんが眩し過ぎて、いっそ百合要素が強いだけなのではなどと思ってしまったり。なんか、約1年半にわたって見続けた作品にも関わらず、正直殆ど思う所がなかった。

主人公はスターハーモニー学園普通科に通う、友達を作るのが大得意な友希あいねちゃん。ピンクから金色のグラデの髪が凄く可愛い。そんな彼女が学園のトップアイドル湊みおちゃんに出会い、共にアイドルの道を志す所から物語りは始まる。2人組のフレンズを組んで目指すはキラキラ輝くダイヤモンドフレンズ。

前作が登場人物たちがライバル強調気味で、切磋琢磨して共に頂点を目指す美しい戦いを魅せて来たので、今回の作品は個人的には馴れ合いに感じてしまい、ライバルを越える、ライバルでありつつも存在する、友情というものを感じられなかった。

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また、世界で活躍するアイドルまではわかるのだが、後半の宇宙をまたにかけるスペースアイカツ!というのが本当に謎だった。謎過ぎる。アイカツのグレードを上げようとして迷走したとしか思えない。でもって、ソルベット王国の王女というキャラクターだ出て来て、異常気象で極寒で病気が蔓延する国をアイカツでどうにかしようというのもあまりに無茶苦茶で取り残された要因だと思う。更に

受け入れがたかったのは、ソルベット王国で行われたライブが、皆で必死に会場を作ったにも関わらず、ライブ映像は既存の別の場所で、なんか、彼女達は3D映像でライブをしているのかな。だったら場所も時間も拘る必要なくないかとか。会場作りの描写がなければ、衣装がガードなのと同じく漠然としたファンタスティックな物として見られたのになと。そんな所もうまくはまれなかった要因の一つだと思う。

「目指せ友達100万人!友達っていいな。フレンズっていいな。一緒ならもっともっと輝ける。アイカツフレンズ始まります」

うん。友達のよさとか本当によくわからないし、そんなに友達っていらない。駄目だ。私が駄目だ。あいねちゃんがキラキラしていて直視できない。

総評として中の中。『アイカツオンパレード』が楽しみ。いちごちゃん大好き。

 

アイカツフレンズ! Blu-ray BOX 1

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アイカツフレンズ! Blu-ray BOX 2

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アイカツフレンズ! Blu-ray BOX 3

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アイカツフレンズ! Blu-ray BOX 4

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アイカツフレンズ!

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『女子高生の無駄づかい』

全12話視聴完了。

えらく笑わせて貰った。特に第1話は久々にこんなお腹が痛くなるほど笑ったよ。凄い。面白い。

ストーリーとしては、さいたまの女子高校を部隊にした個性派女子高生の日常コメディ。キャラクター同士は主にあだ名で呼び合うのだが、主人公の田中の通称は「バカ」であり、こんなに悪意なくナチュラルにバカという単語がはまるキャラクターって凄いなと思う。物語りの中心は、このバカと、菊池こと通称ヲタ、無表情の天才肌の鷲宮こと通称ロボ。この3人を中心に、JKの色気であるとか、キラめきであるとか、ファンタジアを一切感じさせないなんてことない面白可笑しな日常。

「浪費する、青春――。」とあるが、青春とは浪費するものであるし、寧ろ謳歌しているのではなかろうかと思う。

個人的に好きだったのは、担任の先生。最初のHRで自分は女子大生が好きだ。女子高生に興味がない。女子大生の素晴らしさを淡々と語る先生、良かった。ツボった。その後、担任は低所得Pとしてネットでボカロプロデューサーをしており、イベントに参加して、うっかり教え子がファンって来ちゃうの、そんな可能性が普通にあるんだなと怖くなった。先生だって同人活動していておかしくないよね。イベント会場とかで出会う可能性高いよね。怖い。

ロリちゃんも良かった。可愛い。地味に冷めたおばあちゃんの突っ込みも良かった。でもって、男性アレルギーで女の子大好きなリリィちゃんとの遣り取りが可愛くて好き。サンタクロースとか、子供の作り方とか、でもってお洒落を教えるリリィ。優しい。凄く優しい。

総評としては中の上。

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すごい

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女子高生の無駄づかい (1) (カドカワコミックス・エース)

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『ありふれた職業で世界最強』

全13話視聴完了。

異世界転移物。自分の中の中二が刺激される危険なアニメだった。

設定としては、わかりやすかったと思う。異世界チート。だけれども、最初からではなく、チートになって見返し系。でもってハーレム。ちょっと家庭を築く系ハーレム。負け組みから勝ち組に。どや、的な。いや、主人公自体はそんなどやっていないのだけれども、見ている側は気持ち良いよね。

ストーリーは、クラスメイトと共に異世界に召喚された、クラスヒエラルギー下位の方の主人公男子である南雲ハジメ君。戦闘向きの能力はなく、錬成師という地味な能力は異世界でも下位の方。だけれども、何故かクラスのマドンナ的女子に好意を抱かれており、それを恨まれたのか、もっと何か陰謀があるのか、明らかな身内の裏切り、悪意によって、迷宮攻略中、奈落に落とされてしまう。生存は絶望的。脱出方法も見付からず、片腕と片目を失い、絶望の淵で、ハジメは生き抜くためにモンスターを喰うことを選ぶ。そして練成師の能力から力を手に入れ、下層部に封印された美少女吸血鬼ユエと運命の出会いを果たす。「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで最強だ。全部薙ぎ倒して世界を越えよう」と。他の迷宮攻略もしちゃってバニーちゃんことシアと出会い、竜神族の黒髪お姉さん系変態美女ティオに出会い、更に海人族のロリっ子娘ミュウが加わって、ハーレムですよ。全ては本妻、ユエの寛大な、いや、絶対的な自信により大奥建設的な。最終話ではクラスメイトのマドンナ、香織まで加えて、みんなで迷宮攻略をしつつ、元の世界に帰る方法を探す旅に出て、二期に続くと。なんだか凄かった。

この、南雲ハジメ君。クラスメイトから命を狙われたショックと、地下迷宮でモンスターを喰うことによって、髪は白髪。目は赤く。姿ががらりと変わってしまう。まぁ、それは良いよ。性格だってあんな絶望の中で変化するのはそんな可笑しなことでもないと思う。だけれども、なんだか口調まで変わってしまうのだけは、なんだか、なんだかねと思ってしまった。そこまで自然に変わるものかと。でもって、クラスメイトに再開した時も、そんな俺様口調で。内面からあふれ出る感じではないんだよね。高校デビューとかそんな感じなんだよね。南雲君の本質なのか、苦労したことによる副産物なのか、魔人族に唆されてどうしようもなくなったクラスメイトに留めを刺す時とか、感じられるのは元々この南雲君って良い奴だったんだろうな。だからモテたのだろうな。落ち着いて、大人で、優しくて、表層の物に流されない。そんな感じだったのだろうなと、勝手に想像できた。だからこそ、この中二的変化に、自分は観ていて途惑ってしまったのだと思う。まぁ、でも南雲君格好良いと思ってしまうのは、やはり自分の中には消せない中二心があるからだと思う。なんだかんだ文句言いつつ、南雲君、格好良いと思って最後まで観ていたし、ハーレムなの、そうだよなと思っていた。

だからこそ、尚更、一番面白かったのは、第八話「過去との再会」で南雲君がクラスメイトと再開する回だろう。あからさまな変化にちょっと恥ずかしさを感じつつ、先生と会話するシーンはほほえましさと、どやって感じと、やっぱりそれが良いなと思うのも、自分の中二心からなのかなとか。

総評としては中の上。OPも良かった。第2期楽しみ。

 

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TVアニメ『ありふれた職業で世界最強』OP主題歌「FLARE」

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『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』

全12話視聴完了。

タイトルが印象的で、頭に残っていた。思ったほど、主人公は思春期でも反抗期でもなく、普通に良い息子だったなと。

ストーリーはゲーム世界に政府のプロジェクトの一環として転送された大好真人ことまーくん。実はそのゲームは親子の関係性を修復する母親同伴のゲーム世界だった。ゲーム内で次々出会う問題ある親子プレイヤーたち。それを母親の愛で次々解決する大好真々子。母親同伴の新感覚冒険コメディ。

個人的疑問は、最後の最後で、なんで良いこと言っている風に真人君は「母親同伴の未知のゲームをやっている」「母親にふりまわされることすらが冒険なのかな」と、そこまでは良いよ。でも、その後「息子こそ活躍すべきであり、あまりでしゃばり過ぎないようにして貰って」と言えるのだろう。この子供たちは母親こそが物語りの主人公であるかもしれないとは思わないのだろうか。

あと、個人的に母親正義の流れが怖い。母親が正しく子供が間違っているとは限らないし、本当に毒でしかない親がいるので、悪意なく他人に干渉し、自己の考えを押し付けるチートな母親とか、怖い。可愛いを盾にグングンくるの怖い。おっぱい大きくて、優しそうで、可愛くて、可愛くて、もう悪意ない感じが背筋が冷える。怖い。過保護という毒もあると思う。

母親にも子供だったこともあるし、母親にも母親以外の人生や考え方や生き様があると思うのだよね。それを母親という部分だけ強調されるの、駄目だ。多分、自分自身が母親というものが受け入れられていないからかもしれない。

最終回のシラーセさんの「お母さんのパンティ~」の台詞が一番好きかも知れない。

総評として中の中。個人的には深く考え始めると、全然、楽しめない怖いアニメだった。曲、可愛かった。

 

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イヤヨイヤヨモスキノウチ! (初回生産限定盤) (DVD付) (特典なし)

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『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』

全12話視聴完了。

異世界転生、転移ものではなく、異世界ファンタジーを舞台としている。異世界転生、転移物が流行って、ファンタジー増えたよね。でもってその余波か、単なるファンタジーでも主人公チートのケースが多くなった気がする。主人公と言うものは元々強くはあったけれどさ、更にね。

ストーリーとしては、凄腕冒険者青年、デイル。彼は森の奥で幼い魔人族の少女、ラティナを拾う。親を亡くし、罪人の烙印を押されたラティナを拾い、下宿先の酒場「踊る虎猫亭」にて、ケニスとリタ夫妻の手を借りつつ、育てることを決意したデイル。

タイトルに魔王があるので、魔王と戦うのかなと思ったら、単なる例え話しでしかなかたっという。毒にも薬にもならない可愛いラティナを愛でるだけと言う。あまりに作られた良い子っぷりに、いつ、「生き残るためには、良い子を演じるしかなかった」と黒い笑顔でラティナが言うのだろう思いながら観ていた。そんなことはなかったのだけれどもね。

個人的に酒場の客が皆、ラティナちゃんにめろめろきゅーになるの嫌いじゃない。

総評としては中の中。特に何もなく。

 

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『異世界チート魔術師』

全12話視聴完了。

異世界転移。幼馴染高校生カップル太一と凛が異世界での戦争のために召喚されて、タイトル通りチート魔術師となる。

チートってなんだろう。チーとチート言われるとありがたみもなければ、特別感も薄れていく。なんだっけ。ゲーム内で本来とは異なる動作をさせることだけれども、もうただ滅茶苦茶凄い力を持っているという意味になってしまったのだろうか。インチキ行為ではもうないよね。や、転生された世界に対する不正行為だからこそ、第10話「ひとつの決着」にて、主人公、太一は自らの魔力を封印してカシムという糸目の敵と拳と拳で決闘をするのだけれども、チート封印とか、己の努力のぶつかり合いとか、意味がわからないと思ったが、不正行為という意味であるならばなんとなく流れとしては可笑しい事はなかったのかなと思ったり。嗚呼、考えれば考えるほど混乱する。そして雰囲気でチートを使っているのでは? という疑惑が拭えない。

物語りの重要点として、平和な高校生活が突如、勝手な自己都合で命の危機がある異世界に呼ばれ、生き抜くために冒険者になることを決断しなければならないという状況。結構、シビアな流れではあるのだけれども、チート効果なのか、作風なのか、あまり深刻な印象にならず、なんだか王に真剣に抗議する主人公にあまり感情移入できなかった。凜を大切に思ったり、二人の絆とか、結構、重たい流れではあるのだと思うのだけれども、必要以上に軽く感じてしまった。

個人的に好きだったのは、太一と凜の師匠となった落葉の魔術師の二つ名を持つレミーアさんのデザイン。黒髪ショートカットのクールなお姉さん。意外とこの手のデザインのキャラクターっていそうでいないよね。好き。

総評としては下の上。3連続異世界転生、転移。いや、間に完結前の作品の前半一気見を入れると4連続なのだけれども、もう、これだけ見ていると何がなんだかわからなくなるね。それぞれの差違を頭の中で表にしている感じ。それなのに、癖になる。異世界転生、転移には不思議な魅力がある。

 

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『賢者の孫』

全12話視聴完了。

異世界転生物。異世界転生って、現代日本で生きた時間プラス、異世界で産まれ育った時間が、その転生者の精神的年齢になるのではないかなと思う。実際、『幼女戦記(『幼女戦記』 - アニメ視聴否忘失録)』のターニャなんかは冷酷なエリートサラリーマンの記憶を持つ幼女としてその記憶と知識と才を生かして生活している。『ナイツ&マジック(『ナイツ&マジック』 - アニメ視聴否忘失録)』でも主人公は元ロボットオタクであり、転生先で愛らしいショタっ子の外見でありながら、その知識や情熱をもって巨大ロボットを操縦したりする。だが、この『賢者の孫』の主人公、シンは20代の元サラリーマンで交通事故をきっかけに赤ん坊として異世界し、その後、賢者と呼ばれる男に拾われ育てられ、15歳になった辺りで物語りは進むのだが、そのシンに30代半ばの精神年齢や、大人らしらが一切見られない。強いて上げるならば、ちょっと落ち着いているかな位。更に言うならば、前世の記憶によって魔法のイメージする力と賢者から教わった魔法で規格外の強さを持つ、所謂、チートなのだけれども、異世界から来たからのみでそうなったわけではなく賢者に育てられたということが加わってチートになった。英才教育の賜物と言うのか。相性がよかったからというか。重要なのは、前世で特別な何かは一切なかった主人公が異世界ではチートという点。

そんな主人公、シン。森の奥で暮らしていたため、世間知らずであり、常識を学ぶ為にアールスハイト高等魔法学校に入学することになるのだけれども。なんだろう。彼は王様を親戚か何かと勘違いしていたり、で、あまり権力というものに物怖じしないのだけれども、個人的にその口の利き方という物も、子供らしい無遠慮さが見え、転生者というのにやや違和感を感じた。

まぁ、色々思う所はありつつも、やはりチートな強さで圧倒するって、見ていて安心安全爽快だよね。それに尽きるよね。でもって、今作はハーレムではなく、シシリーというヒロインと良い感じにラブラブお付き合いをするのも好感が持てた。

個人的に面白かったのは、そのシシリーに対する、シンを育てた老女、導師メリダの姑感。シシリーとの出会いではシシリーを容赦なく試し、2人の関係を逐一チェックし、なんだろう。その過保護な感じが、自身が偉人であり、チート少年を育てた者ということと上手く噛み合わず、滑稽で面白かった。

まぁ、最終回はまったく最終回ではなく、俺たちの戦いはまだまだ続くのだけれどもね。元教師で領主で色々あって悪に落ちた褐色白髪青年のオリバーもまだまだ企んでいるしね。皆で世界を回って、1度行った場所ならば何度でも行き来できるゲートを開けるようにしようとかね。ドラゴンボールみたいに空を飛んで、もう色々無茶苦茶。

総評としては中の下。

 

youtu.be

 

世間知らず、王都に立つ

世間知らず、王都に立つ