アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『魔法つかいプリキュア!』

全50話視聴完了。

「キュアップ☆ラパパ!」じゃないよ。女児向けに突っ込んだら負け。子供向けだからこそ、そんな目線で観てはならない。それは女児向けを軽視しているわけでは決してないし、個人的に『おジャ魔女』も『アイカツ』も『じゅえるペット』に『プリパラ』だって大好きだ。アニメ好きになったのだって『魔法の天使クリーミーマミ』の再放送を幼き日に目にしてなので、ぴえろ魔法少女物が今の原点と言っても良い。なのに、なのだが、どうして『プリキュア』シリーズだけは少し冷めた目で見てしまうのだろう。

今回のプリキュアシリーズ通算13作目は、魔法使い×友情+子育て。魔法の言葉「キュアップ☆ラパパ!」でふたつの世界がいまつながる。とのことで、魔法界と人間界の2人の少女と、謎の妖精少女を中心に動く。

主人公は中学二年生の朝日奈みらいちゃん。変身後はキュアミラクル元気で夢見がちな少女。まぁ、服装が何度見ても、子供服。全体を通してみんな洋服と年齢が噛み合わず、そこが、もう個人的にプリキュアを苦手とする由縁でもあるのだが、この『まほプリ』は特に酷かった。半端に人間界もファンタジー要素入れて来るからおばあちゃんの服装とかありなのか?? とも思いつつ、やっぱり最後、女子大生になったみらいが出て来るのだが、まったく子供服的デザインの私服は変わらずで。更に茶髪でヤンキー調。なのに、その上でぬいぐるみを抱いて魔法使いは存在すると本気で信じちゃうのとか、やっぱり実年齢と精神年齢が噛み合わず、『12歳。』の子らなんて日々カレカノの話題と「コドナ」とか言っていますよ。彼女らより上ですよと。まぁ、どちらが良いと言うこともできないのだけれどもね。

もう一人の主人公は魔法界で魔法学校に通うみらいと同い年の十六夜リコ。変身後はキュアマジカル。みらいとはちょっと対極なキャラクター。この2人体制で戦うのかなと、つい第1話は初代と比べてしまったよ。そしてアクションシーンは初代は重さを感じさせてくれる蹴りなどで楽しませてくれたが、この『まほプリ』は箒とジャンプとで重力を感じさせない動き。これはこれで見惚れるね。

そして「リンクルスマホ」から生まれた妖精、花海ことは。キュアフリーチェ。第4話でいきなり赤子が登場。最近の女児向けシリーズアニメは子育てする決まりでもあるのかしらん。マスコットの延長なのか。ペット感覚なのか。スマホでお手軽子育て。たまごっち的なやつなのか。もう。そして、この子めちゃくちゃ成長が早かった。そうだよね、プリキュアになるのだからね。みらいとリコと一緒に戦うようになるのだものね。第11話でプリキュアっぽく子供を思わない親はいない。と、押し付けがましい良くある教訓をはさみつつ。だけれど、第32話の「ワクワクいっぱい!はーちゃんの学校生活!」辺りで赤子から育てた子供が一気に成長して自分と同い年になり、大人になっていく気分ってどうなのだろうと、いつも思うよ。はーちゃん学校に通ってクラスメイトになって、ボーイフレンドまで出来ちゃうとかさ。そしていつの間にか2人を追い越えて行くのとかさ。複雑にならないのだろうかとか。

そんなプリキュアシリーズ、忘れてはならないのはマスコットの存在。今回はみらいの大切にしているぬいぐるみ「モフルン」は奇跡の力で喋って動くようになった。語尾に「~モフ」。そして声があの『ジュエルペット』のルビーと同じ齋藤彩夏さん。ルビー帰って来たのねと。もう、こいつ何を言っても信用できぬ。空々しい。と、もうイメージが固定されてしまっていたよ。しかもプリキュア変身に宝石の種類云々があるので、ルビーを探す第3話でもふるんが「ルビーが」と繰り返すの大丈夫かと。もう。しかもモフルン去る時に言っていた台詞が、ルビーが姿を消す前と凄く似ていたような。感動も何もありはしないね。

全50話とか見ていると、色々、思うところもありつつ。細々と各話事に感想を殴り書いていたノートもあるのだが、最早、もう字も読めないので良いかなと。変身後のプリキュアは凄く可愛かったよ。そして魔法界との行き来の駅とか電車とかが『ハリーポッター』をオマージュしているのかなと。色々な作品のオマージュだったのかなとか。

個人的に好きだったのは第21話で人魚が登場するの、凄くファンタジーぽくて良いなと。更に「力を合わせる意味、教えてあげるわ」と格好良かった。

総評としては中の中。毎年、プリキュアのEDには圧倒される。

 

 

魔法つかいプリキュア! オフィシャルコンプリートブック (Gakken Mook)

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