アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『便利屋斎藤さん、異世界に行く』

全12話視聴完了。
社畜異世界転移。剣と魔法と冒険の世界。
ストーリーは、平凡を絵に描いたような普通の人間、職業便利屋の斎藤さん。賃金交渉の末に突如解雇を言い渡され、自暴気味で帰宅している途中、トラックに撥ねられて、気が付いたら異世界に。そこで出会ったのは、鎧のツンデレ美少女戦士ラエルザ。仲間の治療や補助を行う月光妖精で、金貨がなければ小さくなってしまうという呪いを受けているために守銭奴となっている、プライドは高いけれども仲間重いなラファンパン。腰痛持ちで女の子とギャンブルが大好きで、痴呆気味で呪文をよく忘れるが、高位な魔導士であるモーロック。彼らと共に、便利屋さん時代に培った知識と経験でダンジョン攻略に挑む。決してチートでも特別でもない斎藤さんだけれども、鍵開けの技術で宝箱を開けたり、鞄修理の技術で防具を直したり、持ち前の人の好さと人当たりの良さで、異世界で得た信頼と必要とされる喜びによって充実した日常物語。
ちょっとクラシカルな絵柄とうか雰囲気。唐突なギャグとシリアス。場面や、単話では楽しめるのだけれども、全体を通すと大きなストーリーがないだけに、ちょっと慣れないからか、個人的に、見難さがあった。上手く頭に入って来ないというか。
先に原作を読んでいたのだけれども、漫画もそんな感じで、ちょっと懐かしい感じで、やっぱり、あまり頭に入って来なかったんだよな。ただ、それがそれぞれのキャラクターの持つ重ためな過去も、そんな深刻な感じにならずに、一つの物語りとして見られたので、それはそれで良かったのかなとも思ったり。
結構ろくでもないキャラクターが多いのだけれども、例えばモーロックさんなんか典型的な駄目な老人と言うか、それでもやるときはやるので、格好良いとなるね。そして、そんなモーロックさんをこれは介護なのではと一緒にいる斎藤さんが個人的に好きだった。それと、形だけで作られた勇者一行のコネで司祭になったモンプイ。卑怯でエロくてどうしようもないのだけれども、かれも斎藤さんと一緒にいると、どこか憎めなくなるのは、斎藤さんの人柄なのだろうか。
最終決戦で勝ったモーロックさん、耳と尻尾もよかったけれど、髭の間に自然にいるラファンパンに和んだ。
総表として中の中。

 

youtu.be