アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『デッドマウント・デスプレイ』

全12話視聴完了。
ヤングガンガン漫画原作。異世界からの転移者がちょっとファンタジーな現代都市で大抗争。変化球異世界転生なのかな。
新宿とか見知った街が舞台って東京に来て大分経つのにいまだにテンションが上がるのは根が田舎者だからなのか。それでも新宿舞台で裏社会がとか怨霊がとかちょっと不思議な世界が見えない場所で繰り広げられているかと思うと夢があるよね。
ストーリーの最初の舞台は異世界。死霊使い屍神殿と災厄潰しと呼ばれる歴戦の兵士シャグルアの戦いから物語は始まる。そしてその生死を賭けた戦いの結末は、謎の光に包まれた戦場。そして舞台は現代の新宿、そこで暗殺者によって首を切られて殺されたはずの男子高校生、四乃山ポルカの肉体を借り、屍神殿は目覚めた。右も左もわからぬ世界で、彼は自分を殺した殺人鬼、崎宮ミサキとの戦闘の末にうっかり殺してしまい、ゾンビとして復活させる。そしてミサキの後ろにいた仲介人のお姉さん倉木リサの取り計らいにより、ミサキと、機械担当でドローンを操る情報屋の繰屋匠と共に行動することとなる。更に本物のポルカの意識を宿すサメのぬいぐるみや、実は特殊な家庭環境だったポルカの妹の小夜に、その付き人の雷小幽も加わり、闇の仕事を受けつつ占い師としての廃ビルでの生活。この世界でなら彼の理想とした子供が大事にされた平穏な世界で、静かに生きられるのではないかと。死霊の力を借り、現代社会ではないはずの魔法や特殊能力を使い、ポルカに降りかかる様々なトラブルと対峙する。その中でオカルト染みた容疑者を扱う警察特殊部署の岩野目ツバキや荒瀬耿三郎に目を付けられた、世間を賑わす愉快犯の奇術師ソリティアが現れたり、実は別の世界だと思っていた異世界と現実世界が繋がっていたり。異世界でもあの戦闘後に色々あったり。
礼儀正しくて何処かずれた純粋そうなチート少年が半ば無意識に注意深く問題を解決していくのは、爽快でみやすくて面白かった。また、怨霊の心残りの依頼を受けてという、ちょっと暗めの内容になりがちにも関わらず、ミサキの軽く明るいキャラクターがそれを深刻にせずに、さっくり見られて、前半は面白かった。子供を大事にして救うと言うのも好感が持てる。だが、後半のソリティアが出て来る辺りから、異世界のどうのもあって話しが込み合ってきて、正直、ちょっとよくわからなくなってきて、これは今までの見易かった部分は物語の導入でしかなかったのではなかろうかと。これから大事な所が始まるのだろうなと言う終わりで、第2期は10月と。個人的にもうちょっときり良く終わらせて欲しいと思ってしまった。最終話、もう自分の理解力がないせいだとは思うのだけれど、2回見返してわからなかったんだよね。これって続編みたらわかるようになるのかなとは思うのだけれども。前半は面白くてサクサク見られただけにその落差が大きかった。
総表としては中の上。漫画の方も気になる。

 

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