アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ホリミヤ』

全13話視聴完了。

青春群像劇。『堀さんと宮村くん』からずっと読んでいて、『ホリミヤ』も好きで漫画重視のアニメの作りで、面白いと思っているのだけれども、何処がと考えるとよくわからないのだよね。何だろう。恋愛の絡んだ人間関係重視の高校生活。決して好みの話しではないし、キャラクターは魅力的だけれども、個人的に宮村君の髪を切る前とか、堀さんのお父さんのビジュアルが好みではあるのだけれども、決してどんぴしゃりではないのだよな。健全なのに、何とも他にはない色気がある気がする。あと、個人と他人のバランスが良いなと思う。他人を巻き込んでいるようで独立している言うか。

ストーリーは、美人で成績優秀なクラスの中心的存在である堀京子。共働きの両親の代わりに家事と幼い弟の面倒に放課後を費やす女子高生。偶然、地味で根暗なクラスメイト宮村が実はピアス入れ墨の派手系イケメンであることを知る。弟が宮村に懐いたこともあり、堀さんの家に出入りするようになった宮村。次第に近くなる二人の距離に、変化する二人の周囲との関係性。「青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!」。

気になるのは、多分、自分ががっつり進学校で高校最後のクリスマスなどはある程度進路が決まっていて、最後の追い込み時期で遊んでいる余裕など全くなかったから、あののんびりした雰囲気がよくわからないなと。それと、冒頭では家事と弟の面倒に忙しかったはずの堀さんが、後半は弟が小学生になって手がちょっと離れたのと、両親が家にいる時間が増えたので、余裕が出た所。気が付いたら堀さんのキャラクター設定が変わっている。

そもそも学外と学内の堀さんってそんな変わらなかったよね。吉川由紀の堀さんに気付かない様子に違和感があった。そして宮村君の方は、急にイケメン発覚。堀さんとの関係をきっかけに周囲に受け入れられて、髪も切って、変化と言うものが鍵になっている作品なのだろうけれども、それでも髪が長い宮村君が好き過ぎて、残念でならなかった。

好きだったのは、いつもは強い堀さんが宮村に乱暴にされたがるの。あの複雑な性癖は良かった。萌え。そして、第7話の後半。雨の日、堀さんと宮村のやりとりに、弟の「お姉ちゃんを取らないで」というの。直接的でなくて、印象的で、上手過ぎて溜息が出る。漫画を読んだ時も思ったけれども、多分、あのシーンはこれからも忘れないと思う。

漫画、単行本の方が卒業式がまだなので、先にアニメで見てしまって寂しさでいっぱいだよ。なんか、悲しすぎて新刊出ても読むのに躊躇してしまいそう。いや、でもまだおまけあるから。終わらない。終わらないで欲しい。

なんだか、この作品に関して他人に何かを語るのがとても気恥ずかしく感じてしまう。そしてよくわからないなと思う。この作品が理想的な青春や学園生活というものではなくて、いや、素敵だなとは思うけれども、そんなことよりも自分の中でいまだに青春というものが消化できていないからなのかもしれない。
総評として中の上。キラキラしていた。

 

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