アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ぼくたちのリメイク』

全12話視聴完了。
舞台になった大中芸術大学のモデルである大阪芸術大学が母校で、おそらく在学も重なっているため、もう、懐かしさしかなかった。そして、どうやってもハチクロにはなれないのだなと再確認させられた。
ストーリーは、会社が倒産し、実家に帰ることになったゲームディレクターだった主人公の橋場恭也がふと目を覚ますと大学入学時の10年前に意識がタイムスリップ。そこで選んだのは、嘗て選ばなかった大中芸術大学への進学。そこで憧れのクリエーターたちとシェアハウスで共同生活をしながら、ゲームディレクターだった社会人としての知識を生かして、新たな未来を目指す。ラノベ作家の鹿苑寺貫之。人気イラストレーターの志野亜貴。人気歌手の小暮奈々子。彼らと共に同人ゲームを作るも、いるはずのなかった主人公が関わることにより、嘗てあった彼らの未来が変化していくこととなる。
個人的に、完全に背景目当てで観ており、内容は、終始、主人公最低過ぎるなと、多分、とても楽しくはなかった。色々思う所はあるが、決定的だったのは、最後、「未練はありません」ともう一度やり直すことを選択すること。結婚して一度は筆を折るも再び絵を描こうとしたシノアキや子供もいるのに、何事もない顔をして応援するよと言う一方で、未練がないと。あの年齢でマンションで妻子がいて、希望通りの職種で、あのまま行けば出征街道じゃないかと。成功している方の人間だと思う。あの先、趣味で仲間と再会してゲームを作るという選択肢もあったのではないかと思ったり。あの世界線はどうなるのだろうと『シュタインズ・ゲート』みたいなことを考えてしまったが、こちらの主人公はサイコパスで自己中で最低野郎だった。まぁ、大芸大生ぽいっちゃぽいなと。あの変に自分に自信があって上から目線の悟った風な男で、恋愛とは関係なく己の利己主義で人を口説く風な。そんな所まで懐かしさしかなかった。主人公、あの未来で空港で河瀬川にあんな風に話しているのを見ると、更に10年後に飛んだとしたら、シノアキと何事もない風に家庭を持ちつつ、愛人として横に彼女を置いているぽいなとか野暮なことを考えてしまったり。彼は過去に戻ってあの下宿の三角関係からやり直して、目指す所がハーレムエンドのハッピーエンドの己が主人公のギャルゲーなのかもしれないとか。なんか、多分、主人公が本当に嫌いなのだと思う。
最終的なまとまりのなさも大芸大らしくて、やっぱりハチクロにはなれないんだよ。あのハチクロのキラキラした芸大は、同じ芸大でもこうも違うのかと衝撃だった。
下宿が近かったので主人公が見た風景がもう懐かし過ぎて、もう一度あの頃に戻ってやり直したいなとは思わないが、あの場所にはもう一度行きたいなと思う。
第二期があるなら、やっぱり背景目当てに観るのだろうなと思う。
総評として中の下。

 

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