アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『takt op.Destiny』

全Chapter12視聴完了。
音楽が禁忌とされた世界。音楽を忌み嫌い、それを奏でる人間を蹂躙しつくそうとする畏敬の怪物D2。それに対抗するために。、シンフォニカによって人間を素体に生み出され、コンダクターによって導かれ、有名な楽曲や歌劇の力を宿した少女たち、ムジカート。
主人公は「音楽は全てにおいて優先される」と考え、10年前に亡くなった名指揮者の息子であり、自身も超一流の演奏家である少年、タクト。ピアノの練習に明け暮れる日々。しかし、そんな日常は幼馴染のコゼットに誘われ、とあるイベントで演奏することをきっかけに一変してしまう。突如現れたD2により、その命を失ったコゼット。そして運命という名の「D2を倒す為の存在」と自らを語るムジカードとして別の人格を持つ少女となる。そして、コゼットの姉であり、もう1人の幼馴染でもある面倒見が良い苦労人のアンナと共に3人でニューヨークを目指して旅に出ることとなる。
途中のロードムービー。様々な出会いや別れを繰り返し、戦闘を挟みつつ、長距離車移動。大陸横断。旅によって知る幼馴染の新たな一面。変化。個人的に一番の見所だった。
特に印象的だったのはChapter6「朝陽-Rooster-」立ち寄った、若者たちがいなくなり、年寄だけの町。アンナとコゼットがどんどん町の人とつながっていくのも、タクトが偶然見付けた地下室に古びたバーでの演奏会も良かった。日常において音楽って良い物なのだなと感じさせる回だったと思う。
最終的にニューヨークに辿り付き、アンナの家族と合流し、シンフォニカ内部のあれやこれやに、D2の出現に、戦闘で終わるのだけれども、よくわからなかったなという印象。
運命と地獄のオルフェの戦いは、オルフェの神の内側が碧く光っており、こういうキャラクターデザインというか、演出はとても綺麗だなと思ったのと、最終的に拳と拳は皆大好きだねと思ったり。
主人公と、ヒロイン2人の感情の流れはちょっとわからなかったなと。アンナとコゼットに運命がタクト君に好意を持っているのはわかってはいたが、タクト君があんなにキスしたのはちょっとそんな感じだったのと思ったのと、運命がタクト君にキスして消える流れは、本当に意味不明だった。のは、もう、ざっくり見ていて何かを見逃したからなのか。
最後、死にかけたタクトがコールドスリープで眠ってしまうのだが、その後のCMで続きはゲームで。事前登録募集で、もう、色々台無し。物語として、これはゲームの前日譚なのか、CMなのかと、ちょっと引いてしまいがち。いや、ゲームをする人間ならば、この続きがゲームでできると嬉しいのかもしれないけれども。
クラシックをモチーフにした作品は、『クラシカロイド『クラシカロイド』 - アニメ視聴否忘失録』を思い出した。知ったクラシックが作品中に流れると良いなとなるね。
総評として中の中。

 

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