アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『フェ~レンザイ神様の日常』

全13話視聴完了。
中国の神様や妖怪が現代社会で生活をする単話編成のコメディアニメ。
馴染みない異国の神様や妖怪などの架空の存在を、似ているようで微妙に違った異国の常識で描かれており、独自のテンションで進むので、最初の取っ付き難さはあったものの、慣れてくるとそれが面白く感じた。
冒頭での九尾の狐とウォーターサーバーという不思議な組み合わせ。
線が太く、べた塗りの絵柄が可愛い。動物も可愛い。
主人公のキュウゲツ、7本のしっぽを持つキツネ。ぱっつん髪型の刈り上げ可愛い。田舎から出て現代社会で会社勤めをしつつ一人暮らし中。第2話のおばあちゃん宅に行く所で妲己の孫というのは、ここで知った名前が出て来て印象的だった。帰りに渡された神様、妖怪といる中でブレずにいる俗っぽさが適度に突っ込み役として最適で、翻弄されつつも流されずで魅力的だった。同僚のいかにも可愛いけれど辛辣なうさぎのたまちゃんとの掛け合いがまた良かった。また、上司のカンノンの息子のクールな美少年、小学校に通うナタが個人的に好きだなと。学校風景や、テストなど成績に対する考え方が違ったり、そういうのが面白かった。そして、カンノン、観音菩薩の後光が取り外し可能なのが新鮮だった。
中国の神様、宗教に対しての知見が全くなかったのだけれども、神様に対する捉え方がざっくりで、アミニズム的思想に近いのかなと。神も妖怪も妖精も同じ区分で。ただ、やはり家や血に対する思考は濃いなと思った。似ているけれど、家族観は明らかに違うのだなと。後は食べ物も、第7話のゴウレツとのデートでの食事であの器で何が入っているのだろうと気になって仕方がなかった。ちょいちょい出て来るスナック菓子が美味しそう。インスタント麺が食べたくなるね。そういうのって面白いよね。
総評として中の上。

 

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