アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』

全12話視聴完了。
第1話冒頭のシーンでの期待感が大きかっただけに、それ以降の意味のわからなさに完全に置いて行かれてしまい、全然意味がわからないのに、所々、不快。そして決して後味の良くない最終話をさも良い話し風などやった感じでやられて、嗚呼、もう何もかもが自分とは合わない作品だったなと。
ストーリーは、2008年、突如謎の勢力SSCによってあらゆるオタク文化が排除され、グッズは収容され、弾圧される世界となった。そんな中、アキバを誰よりも愛する「オタクヒーロー」が現れ、封鎖されたアキバを奪還し、反旗を翻す革命軍を率いることとなる。そして彼と共に戦うオタクたちの他に、謎の魔法少女たち、ツンデレツインテアナーキーちゃん。クールなお姉さんだけれどちょっと思考がエッチなブルー。可愛い物大好きなガスマスクのピンク。好きなものを好きなだけ好きといえる世界のために、SSC首領「SHOBON」との壮絶な戦いに身を身を窶していく。
魔法の使えない魔法少女の存在意義って何かありましたっけ。変身が早着替えって、なにその夢も何もない設定。その上、存在自体が謎でもったいぶっているにも関わらず、自我もはっきりせず、よくわからないまま敵になって終わるって。キャラクター性すら見えてこない。こんなんで魔法少女とか、もう、ファッション魔法少女。あの時代のロリータを着た少女たちの方がよっぽどきちんとした世界観を持っていたわと思う。
空想世界なのが、実際に起きた世界なのか。フェスの妄想と現実のあれはなんだか見ていて痛々しくてきつかった。そしてその世界自体がSHOBONの作ったゲーム世界で、SHOBONが神だったのかとか、その辺も、何と言うか、主人公を何処に置いているのかわからないオナニー的話しに思えて、気持ち悪さがあった。これでSHOBONを倒して終わるならまだなんとなくまとまりもあったのだろうけれども、敗れたのはオタクヒーローで、死んでいるのに皆の中では死んでおらず、2代目オタクヒーローが現れるとか。問題定義でもしている気になっているのだろうか。絵が綺麗で構成も良くて、ただ、ストーリーと設定が自分には無理だった。久々に何一つ理解できないと。
最後に、OPが2000年代初頭の懐かしい感じがあり、耳障りが良くないのに、聞いてしまうあの感じが懐かしかった。ただ、文化って成熟していく物だと思っていて、フリクリとかがあって、マドマギがあって、でも、これはその先にあるものではなかったなと。なんであえて崩していくのだろうと。まるでわからない。
色々と、思う所を書いてはいたものの、何一つわからないままの印象でしかないので、的外れな感想かもしれない。ただ、本当に最後まで見ておいてあれなのだが、その場その場のシーンの積み重ねで構成されているように思えて、アニメ自体のクオリティは高いと思うのだけれども、不快感ばかりが残った。
絵は、恰好良いのかもしれないが、お衣装などの、クリスマスプレゼントのダサい魔法少女服とあったが、本当にそういう所であえてダサくしたのかなと。意味がわからない。
総評として下の上。

 

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