アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『人間不信の冒険者たちが世界を救うようです』

全12話視聴完了。
なろう系剣と魔法と冒険の異世界ファンタジー
舞台は、様々な職業と人種の集まる迷宮都市テラネ。そこで偶然に酒場で相席となり同じテーブルを囲み「人間なんて信用できるか」と声を揃えた4人。主人公は、女に騙され、更に冒険者パーティーを追い出され、アイドルにはまった軽戦士ニック。貴族出身で優秀だったが、それ故に婚約者に裏切られ家族からも見放され、ギャンブルにのめり込んだ魔術師ディアーナ。詐欺パーティーに利用され、全てを奪われ、美食にはまった竜人族のカラン。元神官で自分に思いを寄せる少女の告白を断ったことから逆恨みされ、身に覚えのない淫行の罪で破門、投獄され、釈放後、女性関係の派手になったゼム。それぞれ傷を持ちながらも、金と言う一致した利害関係の元、共にパーティーを組むこととなる。そして、更に古代遺跡にあった知性を持ち、少年のような姿になれる聖剣キズナも加わり、様々な依頼をこなしつつ、それぞれの問題を向き合うようになる。
様々な不幸な理由によって人間不信となったらしいが、あまり人間不信には見えないのも構わない。互いにプライベートなことには干渉しないということだが、休日も共に同じ時間を過ごしたり、否定はしないが、全然干渉しているように見えるのも構わない。その実力が正当に評価されておらず、実は皆結構強くて、これから世界を救うかもしれないのも良いと思う。だけれども、主人公、或いはピックアップされてキャラクターの一人称で進んでいたはずの物語りにも関わらず、最後、気が付いたらナレーションが入った第三者目線で終わるのだけがどうにも受け入れがたく、そんな急に勝手に終わない物語をまとめられてもと違和感しかなかった。
個人的に好きだったのは、ニックの推しのアイドルちゃん。気が付いたら夢を追っていたはずの料理人の彼氏がろくでなしのヒモ男になっていた。そして偶然に賭博場に居合わせたり、ニックとアイドルとファン以上の距離になろうとしていたり、主人公たちとは別軸で進む彼女のストーリーが面白かった。
それと、第11話のステッピングマンの話しはもうちょっと泣きそうになるよとか。そして最後に苦しまないようゼムが魔法をかけるのが、もう、それはそれで最高の最後だよというのが良かった。
総表としては中の中。

 

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