アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-』

「鷲尾須美の章」全6話。総集編。「勇者の章」全6話。視聴完了。

前半の「鷲尾須美の章」は「結城友奈は勇者である(『結城友奈は勇者である』 - アニメ視聴否忘失録)」の前日譚。車椅子の頭脳派少女、東郷さんが、かつて鷲尾須美として勇者であった時の話し。なのだが、相変わらずこの物語はこれでもかと救われない展開に、少女たちにどれだけ苦難と不幸と絶望を与えれば気が済むのだろうかと。良くできているだけに、辛い。こんな酷い物語りってないよ。まさかあの包帯の動けない少女がかつて鷲尾須美ことわっしーの友人で共に戦った乃木園子であったとか。そして東郷さんとなった彼女はそのことを覚えていないとか。辛い。

前回の視聴から間が空いてしまったため、わっしーが東郷さんであるとすぐには気付かなかったのだが、まさかそこから「結城友奈の章」に繋がるとは。そして、「結城友奈の章」で奇跡で終ったけれども何一つ解決していなかった問題が、後半の「勇者の章」で終わったのかな。ここでも相変わらず少女達の、友奈ちゃんの自己犠牲の気持ちを煽って、嗚呼、どうしようもないぜと。尤も、今回も奇跡ENDで、ハッピーエンドなのかな。一応、丸く収まったぜとなったのだが、何だか私はもうこの物語りを信用できないので、本当に大丈夫なのか何度でも確認したい。これから映画やるよとか言われたら、もう辛すぎて無理かもしれない。

嗚呼、酷い酷いと思いながら見ていたし、きついなとも思ったけれども、根本的には面白かった。そして個人的に心が荒んでいた時、皆、不幸になれば良いと泣きながら帰って再生するのに凄くぴったりな作品だった。なんだか、凄く救われた。

総評としては中の上。