アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『MARS RED』

全13話視聴完了。
大正時代を舞台にした、表層的帝都物語インスパイアな印象。魔人云々がヴァンパイアでイケメンと帝国軍人と陸軍金剛鉄兵計画と。まぁ、自分は帝都物語りを読んでいないのでなんとなく雰囲気なのだけれども。
強靭な力を持ち、生き血を啜るヴァンパイア。しかし、彼らは普通には生きられない、日の光に弱く、水に溺れ、戸籍のない弱い存在でもあった。大日本帝国陸軍零機関は前田義信少佐の志気の元、そんなヴァンパイアの部隊だった。若くして後天的に国内唯一のAクラスの最強ヴァンパイアになった青年、来栖秀太朗上等兵。陸軍のエリートであったが、能力最下位のヴァンパイアになった山上徳一少佐。マッドサイエンティストのタケウチ。少数精鋭で挑むのは、各々の運命、ヴァンパイアの起こすいざこざ。帝都で起こる怪事件。更にはヴァンパイアを巡る軍の思惑であったり、ヴァンパイアの生きる道であったり。
壮大な物語が動いているようで、時間軸が移動しながらピックアップされるは個人の物語りなので、途中、ちょっと混乱する。例えば舞台女優でヴァンパイアとして捕獲された岬。彼女と関わった金髪美少年デフロット君。そして、新聞記者の白瀬葵。物語のキーパーソン、2人のヒロインを巡る別軸で軍と絡んだり。ヴァンパイアの口入屋で江戸時代からヴァンパイアの少年、スワの存在とか。なんか、もう、完全に自分事なのだけれども、画面が暗いと物語を見逃しがちで何度か見返したりはしたのだけれども、上手く頭に入ってこなかったとう感じで取り合えず最後までなんとか視聴したよ。だが、例えば第1話の岬が牢で演じている姿や、山上少佐が好物のかつ丼だか天丼が食べられなくなったというシーン、子供のヴァンパイアは成長しないから怪しまれて長生きできないと言う箇所など、所々、が印象深かった。特に第3話夢枕の殉職したことになっている山上少佐が奥さんの前に立つ話しはちょっと泣けた。
ただ、最後、新兵器のコウモリ衣装で空を飛んだのは、急に笑いを放り込んで来たのかと衝撃だった。あんなん、ちょっと面白いよ。あの流れのシリアスな感じで受け取れないよ。急にちょっとチートだし。最後、無茶苦茶だった。
結局、誰が主人公だったのだろう。個人的に、妄想過多ではあるが、来栖君と大佐のBL的W主人公的印象ではあった。
総評としては中の中。

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