アニメの感想。

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『Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season』

第二期。第26話~第50話視聴完了。

sobraniepinks.hatenablog.com映画は未視聴で、前作が2016年。もう、ほぼ内容を忘れていたよね。ただ、とても面白かったけれども、途中とてもしんどくなる作品だったなという印象。異世界転生だけれども、何度も死んでやり直して、解決法を探す、ひたすらに過酷な運命。
びっくりするほど第1期がどう終わったのか思い出せず、よくわからないまま見始めていたのだけれども、今期は領地の村を救うために一時避難した聖域が何なのか。魔女エキドナによる聖域の結界を解除するための試練に挑むスバル君。そしてエミリア。スバル君の過去。エミリアの過去。ロズワールとベアトリスの持つ過去。オットーの友情。
ストーリーを理解できているのかというと、多分、殆どわからないまま見ていた。スバル君がやたらと喋るのだけれども、毎週、重要そうにいくら捲し立ても、ちゃんとわかっていたかというと否。それでも面白く最後まで見られていたのは、この物語の根底が感情論で、理論的でなかったからだと思う。

「俺が必ず、お前を救ってみせる。」とうスバル君のエミリアたんに対する行動理念の全てがエミリアたんが好きという、恋愛至上主義の感情論。曖昧で根拠のない証明しようのない個人の感情は、胸に刺さるし、強いよね。理屈が通ってなくとも、正当化されて正しいようにすら錯覚させられてしまう。スバル君強いよ。魅力的だよ。最終的に好きという理由で全てを許して受け入れる、理想の王子様でないのに、王子様になりうるよ。スバル君、超恰好良い。
キスしたら赤ちゃんできちゃうと本気で信じ、悪いことをしたらごめんなさいだよという、開き直った純真無垢なヒロインとお似合いが過ぎるね。
自分は、スバル君に対して、学生時代からの付き合いでなんとなく同棲しているフリーターの彼がハロワに通い始めて、正社員になったけれども、ブラック気味の営業職。それを応援している彼女設定で見ている時があるなと、ふと思った。
スバル君愛され系なんだよ。女神たちもだけれども、オットー君の殴ってからの友達宣言、あんな殴らんでも、落として告白とか愛が重たいね。スバル君、面倒な奴にばかり好かれる。メンヘラキラーな所あるよね。許す人間は、許されたいと言いながら許されないと思っている人間を集めるからね。苦しめているのも救うのも自分自身なのだけれどもね。ただ、きちんと今期の最後は各キャラクターの過去からの脱却があったので、スバル君に依存するのではなく、きちんとスバル君をきっかけに自分を変えたという終わりで、それが分岐で見所だったのだと思う。
スバル君の試練は、両親登場と過去の自分に折り合いを着ける。何だろう。スバル君はどうしようもないニートだったと思っていたので、きちんとした魅力的な尊敬する両親の存在に裏切られた感じがしてしまった。が、あの愛され体勢はあの両親から受け継いだ物だと変に納得はした。
まぁ、スバル君の魅力をこんな書きつつも、個人的にスバル君が好きかと言うと、全くそんなこともなく。両親の笑顔がぶっちぎっているとか、全然理論的でないことを自分でわかった上で、言い切ってしまって、伝えたいことが伝えられてありがとうとか言っちゃうのが、彼の魅力で、気持ち悪さで、個人的にはその気持ち悪さが圧倒的に勝っている。
今回、ちょっと面白かったのは、ラムがロズワールのことが好きだったということと、その気持ちに全く気付かずに戦う二人で、最終的に膝枕。Reゼロと言ったらお膝枕。
もう一つは、ベティが救われたようで何よりと。多分、400年後にスバル君は最低な男だったと笑いながら言っている未来しか想像できないが。ベティ、可愛かった。
それにしても、長かったね。現状、全50話。なんで完結したと思って見始めたのだろう。エミリアたんの王選はまだまだこれからだというのに。なんとなく、聖域の試練で各個人の問題が解決して一区切りした気になってしまった。スバル君とエミリアたんが両想いで落ち着いて、スバル君も正式な騎士になって。でも、レムはまだ目覚めてはいないし、魔女問題も解決はしていない。彼らの未来がどうなるのか全然まだわからないのだけれどもね。何年後でも続編できたら見るのだろうなと思う。
総評として中の上。

 

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