アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『デキる猫は今日も憂鬱』

全13缶視聴終了。
生活の破綻した激務OLが捨て猫を拾ったら、いつの間にか猫が巨大化して面倒を看てくれるようになった。そして料理が絶品。家事完璧。超優秀。
何てことない日常物語の中のちょっと不思議な話しって良いよね。デキる猫、諭吉がいる日常が羨まし過ぎる。こんな風な猫を飼いたい、というかこれはすでに飼われているのでわとか、いや共同生活なのかな。互いにない物を補っている感じ。それは生活能力や仕事もだけれど、メンタル面も。理想的共同生活者というか。それと同時に、個人的に諭吉のように家事ができるようになれたなとも思った。お料理がとても美味しそうで、第1話の冒頭からお弁当が理想的過ぎた。玉子焼きで泣く、オムレツなのがまた良い。更に、第5話目で上司の姪っ子のお誕生会に及ばれをして作った持ち寄りのパーティーメニューのミニハンバーガーとか、プレゼント用のミニ諭吉のぬいぐるみとか、もうそんなの作れたら最高だよ。さっとおつまみを出せるのとかもうどうしたらそんなことができるようになるのだろう。こんなん惚れるしかないよ。もう主人公の幸来ちゃん、諭吉のいない生活とかこれからもう無理でしょう。完璧に依存しちゃっているよ。これから仮に上司と良い感じになったとしても、諭吉がいる限り、もう諭吉以上の関係性が想像つかない。
諭吉の捨てられていた頃のちょっとシリアスなお話しと、巨大なクールな黒猫が家事をするというシュールなコメディ要素。漫画ではほのぼの癒し系と思って読んでいたのだけれども、アニメの方はどう捉えて見た物かと最後までちょっとわからなかった。意味のない斜め構図とか三点通し図法を3Dで多用して、情報量を増やし、複雑にすることによって、思わせぶりにする感じ。特に第1話の冒頭のシーン、料理と街並みとの絵に何か壮大なことが始まるのではなかろうかという期待感を高めて始まる感じ。更に、何故か幸来ちゃんの会社のシーンで急に落とされる背景の彩度。画面は綺麗だし、絵も崩れなかったのだけれども、無駄に技術や技法を使いたいがっている学生作品のようだなと思ってしまった。不必要に画面がうるさくて気が散るなと。常にちょっとほの暗さを感じさせるのとか、いるのかなと。多分、作品と演出が合っていないのではなかろうかと、個人的感想。ただ、それによって印象にのこったのは確かなんだよな。
もう一つ気になったのは、幸来ちゃん。会社から家に帰った服装のまま晩酌をするが不自然で着崩れもしない。ずっと同じ服装なのが、もうちょっとどうにかならなかったのかなと。
好きだったのは、スーパーでお買い物をする諭吉。なんとなく、周りとの距離感が良いねと。友人や知人ではないけれども、知らない仲ではない関係性って単身世帯では殆どそんなかんじなのではないかなと。それが巨大猫という姿によって少しだけ近付く感じが良いなと。それと、親しくなった上司の姪っ子の優芽ちゃんがとても可愛くて、第8話で捨て猫と一緒に公園で段ボールの中にいるのとか、もうこんなん拾うしかないよと。その姿に戸惑う諭吉もまた良いとなった。そしてその巨大な体で二人を温めて、母乳を強請られて、もうにこにこしちゃうよ。子猫がいつか諭吉くらい大きくなったらという優芽ちゃん、良い。
総評として中の上。

 

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