アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『かげきしょうじょ!!』

全13幕視聴完了。
過激かと思ったら、歌劇なのだね。宝塚オマージュ。
舞台は大正時代に創設された、未婚女性のみで構成される舞台「紅華歌劇団」の人材育成を目的とする紅華歌劇音楽学校。難関試験を潜り抜け、入学した第100期生。主人公は、下町出身、歌舞伎と色々あって、今はオスカル様に憧れる高身長の規格外少女、キラキラお目々に金髪ブルーのグラデのふわふわツインテ、印象的な渡辺さらさ。そして、元国民的アイドルのななっちこと、奈良田愛。男性不振でトラブルを起こし、強制卒業。男性のいないことを理由に入学した紅華歌劇音楽学校。無表情無関心で友達童貞こじらせた彼女はさらさに出会ったことにより、彼女の横に立ちたいと思うようになる。希望と葛藤に満ちた音楽学校生活。青春スポ根ストーリー。
主人公の好感度にこの作品の面白さが大きく左右されるなと。非常識ではあるので、天真爛漫明るく素直可愛いだけでなく、ちょいちょい、第3話の冒頭のお弁当に「人が作ったお弁当美味しそう」とか、細かい所で健気で憎めないキャラクター性が出て来て調整しているなと。
まぁ一番非常識に感じたのはあのアイちゃんの親戚の太一先生。同じ生徒に受験の評価を聞かせるのとか、口が軽い一番信用ならない。孝三郎兄さんも。あの経緯でアカウントゲットして、成り済ましで大人ぶった返事。まともな男が出て来ない。ななっちのあのナンパとかヲタクの彼とのやり取りも気持ちが悪かった。結果をこう持っていきたいからこう動かしている漂うご都合主義感。
なんと言うか、大人が大人ではないのだよね。必ずしも大人が大人でならなければいけないということはないのだけれども、それでも、守秘義務も何もない太一先生。更に、第5話の山田さんの問題は、こういう生徒が他にもいるはずなので、あんな先生が寮に行って説得する以外にもっとやりかたがあったのでわとか。スクールカウンセラーとかいないのかな。全寮制の学校としてサポート体制がないって怖くないかとか。
なんというか、リアルと非現実的な描写のバランスが悪く感じた。少女漫画ならもっとふんわり。青年誌ならもっとリアルに。中途半端感。途中から、話しの雰囲気がガラッと変わるのは何なのだろうと。原作漫画の掲載先が「ジャンプ改」から「MELODY」に移動したというのを知ってなんだか納得してしまった。おそらく、個人的に、後半、一気に見やすくなったのは少女漫画に振ったからなのかなと。
前評判を先に目にし、百合という感想が多かったのだが、百合だったのかな。よくわからなかった。
毎回、引きが上手くつい一気に見てしまった。が、これからどんどん面白くなりそうなところで終わってしまったので、続きが気になる。
総評として中の上。

 

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『100万の命の上に俺は立っている』

総集編からの第2期、13話~24話視聴完了。

sobraniepinks.hatenablog.com2つの平行世界を強制的に行き来させられ、突然命がけのクエストを強いられる高校生たち。前回、異世界がバーチャルではなくリアルで、自分が人を殺してしまったことを知る主人公という大変重たい最後で続くとなっていたが、今回はその人殺しの事実に苦悩しながらも、受け入れ、感情論を排してすべての要素をフラットに、時には冷酷に仲間の命すら駒として扱い、クエストクリアを最優先に。全人類の命を背負っているという自覚と覚悟。
5周目で仲間になった5人目のプレイヤーは、マイルドヤンキー風の陽気で人見知りをしない鳥井啓太。一見単純で短絡的、感情的な彼の行動と言動。主人公、四谷君と真逆で、彼と一緒にいるとザワザワした。そして、絶対にぶつかりそうな2人が予想外に共に行動しているのが不思議で面白かった。正反対だけれども、それを否定しない。悪意がない。決して仲良くしようという風ではないものの、こういう関係性の主要キャラクターたちって他にあまり見たことがないなと、新鮮だった。
5周目のクエストも、勇者が正義とは限らない。自分たちが絶対的に正しいわけではないということを冷静に啓太君にしている四谷君が良かった。
そして6週目のクエストと、6人目の仲間。グレンダ。異世界の存在を知り、SNSによって四谷君たち以外にも異世界に行ったことがある人間がいることを告げる。
主人公、ハーレム展開の要素はあるのだけれども、なんだろう、ヒロインの影が薄いというか、そんなことよりも四谷君は四谷君のことでいっぱいいっぱいというか。そして気が付くとクエストで出会った現地の子に好意を持たれているという。箱崎さんの立ち位置が気になりはするが、まぁ、普通に考えたら、世界を救う救わない、生きる死ぬの時に惚れた腫れたは後回しになるのは自然ではあるよね。今の主流の主人公風ではないのかなとは思うけれども。

段々と明かされる世界の秘密。ドラゴンを復活させようとする集団と、それによって世界が滅ぶことを阻止しようとすることとか。あの股間に星の謎の男もだけれども、謎の麦わら帽子の少女。第2期は第1期ほどの引きはなかったものの、完全攻略に10のクエストと言うゴールが決まっており、それに向けて明かされていく謎。半分を超え、ますます楽しみ。続編もアニメ化してくれると良いな。
総評として中の中。

 

youtu.be

『ひぐらしのなく頃に卒』

全15話視聴完了。『ひぐらし遂に完結。

sobraniepinks.hatenablog.com視聴者の立ち位置が完全に神様。で、神様はベッドでだらだらiPadを見ている人風だった。
卒は主に沙都子ちゃん視点で、物語の悲劇のキーとして常に存在している。
前回、沙都子が診療所からH173のアンプルを盗む所で終わったのだが、今回まず始まった「鬼明し編」ではレナに注射して悲劇が起こる。
そして、次の「綿明かし編」では沙都子ちゃんが拳銃をゲットして起こる悲劇。
「祟明し編」は鉄平に村で虐められていると訴える一方で、学校では鉄平に虐待を受けていると偽り、悲劇のヒロインとして梨花ちゃんの関心を自分に集めてこれも良いねからの、大石に注射。
そして遂に最後の「神楽し編」が始まる。あまりにもふと殺すので面白くなってしまった。

最初は拳銃を使ってなど、殺し方にも色々と趣向があったが、最後、もう、残されるは己の拳。肉弾戦。そして手に入れる特殊能力。気と気のぶつかり合い。かめはめ波。そして再びの肉弾戦。わくわくしかしなかった。
まぁ、根本的理由はもう百合だよね。ずっと一緒にいたいという共通の願いを持ちながらも、その過程ですれ違う沙都子ちゃんと梨花ちゃん。好き過ぎて憎い。ロリっ子外見で油断したけれど、激しい百合。スク水で馬乗りはセンシティブではないかいと。
ラストのラスト、なんで線が太くなるのか。でもって、夕日に照らされて、半分川に浸かっての和解って。これはもうコメディ。いや、最初からそんな雰囲気ではあるけれども。いつの間にか本格ミステリー位の感覚で観ていたよ。グロとコメディは両立するのということをすっかり忘れていた。
親友の定義って。あれだけやりあって。思い入れが強くなり過ぎた人ほど、この最後はきつかったのではないかと思ったり。
最後、もう声優の筆頭に圭一がいる意味がわからなかったね。彼、主人公だったけ。保志さん全然喋っていなくないと。
まさかこんなハッピーエンドになるとわ。皆良い感じに収まっているとか。どこをどうしたら、こんな終わりになれるのかと。この作品、ハッピーエンドになるんだと。何はともあれ、きちんと終わって良かった。
総評として上の下。

 

youtu.be

 

『現実主義勇者の王国再建記』

全13話視聴完了。
勇者としての異世界転移。特殊能力はあるものの、スタートからチートというよりは、主人公の能力が高く、それを活かせたという印象。
祖父を亡くして天涯孤独になった相馬一也。中世ヨーロッパ風の世界観。弱小国で傾きかけていたエルフレーデン王国の勇者として召喚された彼は、自らの富国強兵政策を披露したことにより、国王に王位を譲られ、元王女リーシアと婚約することとなる。そして、多種多様な能力を持つ人材を集め、食糧難や財政難に経済不況、難民流入、他国の侵略などなど、山積みの問題を解決し、王国を再建させようと奮闘する。
主人公がわかりやすく好感が持てた。リーシア王女と仲良く、そして完全にハーレム展開になるのだが、それもご納得のお人柄とハイスペックさ。そのハイスペックというのも無茶がなく、合理的精神と現代知識、歴史好きでそれに倣って温故知新的な考えと、生真面目な性格と真面目さ。更に、やるときはやる。気が回る。そして物腰穏やか。これはもうもてる要素しかないよ。彼と子孫を残したいと思うのは自然な思考だし、王の座に置きたくなるねと。
リーシア王女に始まり、ダークエルフアイーシャ。歌姫のジュナ。動物の声が聞こえて、娘的立ち位置のトモエ。夢中になるよ。
ただ、ハーレムはハーレムなのだけれども、他の全ての主要キャラがお年頃の女性ではなく、ちゃんと主人公の参謀的立ち位置に黒髪青年ハクヤ。食の探究者で王国の食糧難対策に一役買っているポンチョ。単純素直な友人的位置のハルバートと、男女比のバランスが良いのも見やすかった。
個人的に印象的だったのは、歌姫ジュナに国民放送で祖国の元気が出る曲と『スレイヤーズ』を歌わせたのが、もう、そればかり思い出す。あれは笑った。元気にあるけどね。
コミカライズを先に読んでいたので、アニメ、綺麗にできていて良かったなと。特にイメージと相違があることもなく。第2期も楽しみ。
総評として中の中。

 

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Give a reason

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『チート薬師のスローライフ〜異世界に作ろうドラッグストア〜』

全12話+最終話のオーディオコメンタリー視聴完了。
社畜のチート異世界転移。イージー日常。ハーレム。
主人公の青年、レイジ。出勤中に迷い込んだ異世界の森。与えられたスキルは鑑定と創薬。美味な回復薬を量産し一儲け。悠々自適なスローライフを目指して、異世界にドラッグストアをオープン。
次々舞い込む相談事を創薬のスキルで生成した薬で解決していく。カップルの痴話喧嘩に、領主夫人の見栄であったり、体臭問題に、食器洗い洗剤、魔獣狩り大会でエルフを優勝させるための魔獣を呼び寄せる薬に、武器屋の資格更新試験のために記憶させる薬。薬ではなんでもできないよと言いつつ、結局、薬を作ってあげて、完全にドラえもんの道具みないな。
起承転結が、主人公に相談する→薬を作る→解決する。という単話が積み重なっているのと、キャラ萌えで構成されているのだが、あまりに単純過ぎて、これは面白いのかどうかわからないというか、個人的には楽しめなかった。
物語は、急に異世界の薬局の主人である彼と、その家に住む幽霊のミナ。レイジが助けて懐かれた狼少女のレイラ。彼女たちとの日常から始まる。物語の冒頭は回想でしか語られないので、あれ? 2期だったっけ?? とちょっと混乱してしまった。多分、コミカライズを読んでいたのもあるのだろうな。
主人公、毎日楽しそうだけれども、なんだか目標とか希望などがあるようには思えず、穏やかそうな雰囲気にも関わらず、言葉使いが乱暴になるので、ちょっと怖かった。語尾が「~じゃねー」と言うのは聞いていて気持ちよくはないなと思った。神と崇められるほどに凄い能力を持っているのに親しみやすい人柄というのを表現したかったのか。
そして社畜時代にあった嫌なことを度々思い出して鬱っぽくなっているの、病むということは自覚なく、異世界に行ってイージーモードになったからといって急に癒されたりはしないのだろうね。
総評として下の上。

 

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『うらみちお兄さん』

全13話視聴完了。
漫画だとあまり気にならなかったのだが、アニメになると、子供が物語を動かすための小道具としてしか存在していない状況ということに対しての不自然さが際立った。そして、裏道お兄さんが情緒不安定で、大人の悲哀を語って聞かせているのが、これはちょっとした虐待ではないのかと思わずにはいられず、それをコメディとして流せない嫌悪感があった。ブラックジョークなのだろうなとは思うよ。だけれども、だからといってまだ成長途中で情緒が育っていない子供に、憧れの存在である体操のお兄さんが己の偏った価値観を普遍的な物であるかのように語るのは受け入れがたいよ。それが面白さよりも勝ってしまった。
幼児向け教育番組のパロディ的ブラックコメディ。主人公は体操のお兄さん、表田裏道。そして、裏道お兄さんの後輩である、ウサオ君の中の人であるヤンキー兎原とクマオ君の中の人である無表情な熊谷くん。下ネタ大好きいけてるお兄さん。歌の仕事を転々とした、お笑い芸人の彼氏がいるが、結婚願望強めなうたのお姉さん。彼らを中心とした、MHK教育番組「ママンとトゥギャザー」の一筋縄ではいかない出演者とスタッフたちの日常。
そもそも裏道お兄さんの人柄は個人的に愛すべき人柄だとは思うよ。ただ、「ママンとトゥギャザー」がどれほどの番組かはわからないけれども、体操のお兄さんってかなりの勝ち組職業じゃないかなと思うのだよね。イケメンで、体育大時代に全国大会で1位とか、元オリンピック選手候補とかだよね。かなり凄い人だよ。まぁ、精神を病むどうのとは関係ないけれども、いや、あんな病んだ人間を子供向け番組に出しちゃ駄目だよね。とか、根本的設定になってしまいがち。でもそんあ裏道お兄さんを受けれ入れている職場ってちょっと良いなとは思った。

誰にでも、毎日、疲れた、しんどい、辛い、何もしたくないと思うことはあるよね、それでも明日は毎日来るからね。仕方ないね。同じ明日を迎えるなら、面白可笑しい方がよいのだけれどね。難しいね。頑張ろうと思う。
総評として中の下。

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『小林さんちのメイドラゴンS』

全12話視聴完了。

第2期。久々の京アニ作品。

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彼らの日常が当たり前にまた続くことになんだかほっとしたり、嬉しくなったり。

相変わらずのマニアックっぷりを発揮しており、高クオリティで特殊性癖を当たり前に表現されると、それがスタンダードなのでわと錯覚させらてしまう。ルコアさんと翔太君のネショタにうっかり引きずり込まれそうになったり、本当にうっかり新たな扉を開いてしまうので危険しかない。今まで個人的に受け入れられなかったロリ巨乳すら、ドラゴンの火炎袋が乳とか理由付けされたことによってありなのかと思いそうになったり。今回新たに駄菓子屋でアルバイトを始めたエルマと男子高校生タケルの組み合わせも良かった。

総評として中の上。さらりと流すだけに、地味に最後の「今週の腐ったやつだ~れだ?」の星座が気になってしまった。

 

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