『うる星やつら』 - アニメの感想。

23話視聴完了。
昔の作品のリメイク。原作エピソードから選ばれた物を4クールでアニメ化の前半2クール分。
ボーイミーツガールの古典。人外物。SF。
古い作品を今風に当たり障りなく昭和レトロお洒落に作り直した物が特筆して面白くはならないよなと。
そしてラムちゃんも今風の流行の絵にすると、あの絶妙なバランスが失われて、可愛さが半減した気がしてならない。ビキニにあのウエストのくびれの位置は微妙だなとか。あのちょっと大人びたお顔立ちであの幼めの言動のギャップが良かったのになとか、そもそもアイシャドウ。あの紫と言うか、寒色が可愛かったのに、薄ピンクって。個人的にはトラ柄のビキニよりも、あのアイシャドウこそ、ラムちゃんの最大の特徴だったと思っていたので、残念でしかなかった。
この作品に特別な思い入れはなかったのだけれども、幼少期の供給が少ない状態で出会った作品ではあったので、アニメの再放送はよく見ていたし、漫画も何度も繰り返し読んでいたので、今回のアニメ化で旧作との微妙な齟齬が記憶との食い違いとして気持ち悪いなと思った。特に背景。第14話のアスレチックと第19話の面堂家はそんな感じだったっけと。最も、記憶もあやふやではあるのだけれども。
印象的だったのは、何かを食べているシーン。第11話のお弁当、第13話の買い食い大戦争は特に、麺を啜っている絵は省略された単なる麺にも関わらず、無性に美味しそうに感じる。
第23話。最終話。みんなでわちゃわちゃてんやわんやして、旧作のあの曲をかけられたら、もう胸キュンしちゃうよ。卑怯だよ。もう。
そして、やっぱり高橋留美子作品はさらっと見ていて面白いなと改めて思った。次のクールも楽しみなのだけれども、『らんま1/2』も再アニメ化しないかな。
総表として中の上。うる星といえばあの曲ではあったのだけれども、新しいOPもEDも可愛くて良かった。