アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『処刑少女生きる道』

全12話視聴完了。
ラノベ原作。異世界転移ファンタジー。百合物。気が付いたらアクション系だった。
「こらは彼女が彼女を殺すための物語り」という。
ストーリーは、神隠しにあった日本人「迷い人」が訪れる世界。迷い人の齎す文化や文明がある一方で、迷い人だけが持つ純粋概念という力の暴走により世界を滅ぼす厄災をもらたす可能性のある彼らは「禁忌指定」となり、密かに処刑する必要があった。教会で特別な訓練を受けた神官で「処刑人」のメノウは日本人の少女アカリを殺そうをするも、アカリの持つ「時間を巻き戻す」純粋概念によって失敗してしまう。アカリを確実に処刑するために、いかなる異世界人も討滅可能な儀式場のある大聖堂を目指して共に旅をすることとなる。旅の目的を知らずに旅を楽しみ、自分に好意を寄せて来るアカリと、その姿に情を感じ始めるメノウちゃん。
第1話のトラップに見事にやられたなと思う。世界観の説明、導入としての役割を果たしながら、思わせぶりな序章。糞のような世界観。異世界から拉致してきて異世界の技術を使って、それを当たり前とするような、最低な国。一見、主人公と思わせられた少年を、だまし討ちで、真の主人公とパートナーは別ですよというような作りをしているのに、嗚呼、CMだよ。途中のCMがなければ完全に引っ掛かっていたよ。ネタバレするなよ。と。
ただ、第1話のメノウちゃんは可愛いと、好きになって欲しいのだろうなと言う作りがあった気がする。いや、終始可愛いのだけれども、良く見せようとされているような。ただ、これは完全に個人的好みの話しで、導入でメノウちゃんが世界観に疑問を持たずに、処理してるスタートという。なんだ、その罪を己が背負っていきますという顔をしているのが、ちょっとむかついてしまった。そしてそれが何処までが作り手の計算で、何処からが意図していないのかがわからないなと。それが後半までずっと続くのは、もう、メノウちゃんとアカリちゃんの騙し合っているようないないような、そういう心理的戦があってのことなのだろうなとか。
そして、メノウちゃんとアカリちゃんのあれやこれやの一方で、メノウちゃんラブの後輩のピンクの髪の少女モモちゃんが、拳と拳を交えたことによって、姫騎士アーシュナ様に付き纏われて、ここにも百合がというか、このよくわからない関係性はちょっと萌るなと思った。
更に更にの、大司教でもう色々含みがあった老女オーウェルと、メノウちゃんの師匠のフレアの間にも何かありそうだったし、最後に出た戦闘相手の少女の形をしたヒューマンエラーのパンデモニウムと、迷い人である母をフレアに殺されて歪んでしまった島のリーベル当主代理のマノンとの間も何かありそうな含みのある作りだし、あっちもこっちもゆりゆりしていて、いや、そんな詰め込まんでもと思わないでもなかったなと。どうして
どうしてBLとか百合とかって周りに感染するのだろう。1匹見付けたら10匹はいますぜという、あの感じ。謎。
好きだったのは、パンデモニウムの映画が好きで、映画がないから映画になるという、ちょっと狂ったの、想像外で良いなと思った。
まだ彼女が彼女を殺していないから、お話しは続くのだろうけれども、なんだろう、もう彼女たちの旅は良いかなというか、何処に行くのだろう。
総表として中の中。

 

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