アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。』

全12話視聴完了。
異世界乙女ゲームの世界に転生。現代から悪役令嬢を通り越しての最強外道ラスボスに転生。
ストーリーは、特殊能力者が存在する、中世ヨーロッパ風の異世界フリージア王国。そこで自分が、性悪最悪の国と民と自分に関わる全ての人を苦しめる最悪の女王ブライドに転生してしまったと気付いた主人公は、それを回避するために、自分の持つゲームの記憶と権力とチート能力でこれから起こる悲劇を回避し、自身の周囲の人々を救い、皆が幸せになる世界を目指す。
最強外道ラスボス女王は、どちらかというと無自覚ヒロイン。プライドはゲーム上のプライドが行った非道な行いを自分がいつかするのではないかと、自分の行動によって悲劇が起きてしまうのではないかと、常に気にしており「もし、私が最低な女王になったら、私を殺してね」と周囲にそっと言っていたが、悲劇が起きる前提がブライドが酷いことをしたからであって、性格も考え方も目指す未来も違うのに、仮に物語り補正が起きたとしても、過剰に悲劇を恐れ過ぎなのでわと思わずにはいられなかった。ゲーム上ではそうかもしれないが、違う行動をしているのだからそうはならないだろうと。それは後半になればなるほど、際立つよね。
無自覚モテを発揮しているプライド様だけれども、義弟ステイルも、騎士団長の息子で自らも騎士になったアーサーも、元盗賊のヴァルすらも、なんというか攻略対象者たちをメンヘラに、メンヘラ製造機となっていないかと。
最終的に自分は処刑され、妹のティアラが女王になり平和となるという前提で主人公は行動をしているのだが、主人公、頑張り過ぎて良い立派な女王となり過ぎており、ティアラの影が薄くて、今更ティアラは女王には難しいのでわ、そしてティアラもそれを望んでいるようには思えず。そういうの一切気付かないキャラと言うのが天然で良いのだろうか。最終的に全てのキャラから愛されるハーレムエンド化しているような。
個人的に、見ている内にもうここまで乙女ゲーのストーリーを改変してしまたったら、新たにもっと自分はこうしたいと思って違うエンディングを目指しても良いのでわと。多分、主人公がゲーム上のプライドを意識する余り、主人公自身の人間性があまり描かれていなかったからこそ、ゲーム上のストーリー回避が順調な後半が薄くなってしまっているような印象だった。

総評として中の中。

 

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