アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『わたしの幸せな結婚』

全12話視聴完了。
わかりやすい和風シンデレラストーリーに、ただ与えられるだけで終わらない今時のお姫様ポジの主人公。他力本願の結果的ざまぁ系の復讐で終わらず、己の殻を破って変化し、自分の足で立てるようになるというか、王子様と支え合える存在になって幸せを掴むという、そんな感じ。それと、異形と異能の力の存在というファンタジー要素が加わり、丁寧に描かれた安心して観られる作品。
ストーリーは、齊森家の長女、美世。幼い頃に母が亡くなり、異能の家に生まれながら、その能力がないことによって、無関心な父と、異母妹の香耶と継母に蔑ろにされ、使用人同然の生活を送っていた。そして、そんな美世に唯一優しくしていた幼馴染の幸次すらも香耶との結婚が決められ、居場所をなくした彼女は、その身一つで冷酷無慈悲と噂される軍人の久堂清霞に嫁ぐこととなる。女性不振で冷たい久堂と、それに使えるゆり江との生活。内向的ながらも直向きで真面目で一生懸命な美世に、次第に心を開いていき、彼女を守りたいと思うようになる久堂。美世に嫉妬する香耶の犯した美世の拉致事件。久堂に相応しい妻になろうと焦り努力する美世。そして次第に判明する、美世の母親と生い立ちの秘密。母の生家である強い異能の力を持つ薄刃家の存在と、隠された美世の異能の能力の目覚め。そんな中、異形との戦いによって昏睡状態となった九堂。それを目覚めた能力によって助けようとする美世。
長髪の色素薄い系の不器用だけれども優しい旦那様は良いね。それでもって自分に自信がないというか、カウンセリングが必要な大和撫子美少女。何もかもが正統派。
最初、終始自信なさげな主人公の話し方に重たさを感じつつも、それが次第に実は裏があるというか、したたかさやエゴイズムを隠しているのではかなろうかちう疑念が感じられ、最後はその表面状は穏やかで物静かでありつつも、芯のある強さが垣間見れて、声優さん、凄いなと思った。
印象的だったのは、美世が九堂家で作るお料理が美味しそうだったこと。ただ、お味噌汁の鍋の大きさが、何人で食べる量なのだろうかと。やたらと大きい。冷蔵庫もそんなない時代に作り置きでもなかろうにと、本編とは関係ないそんな所が気になってしまった。
良かったのはハッピーエンドで終わったこと。もう、タイトルが『わたしの幸せな結婚』でハッピーエンドに向かっていて、それを裏切らない確かさで終わって、もう、こういうのが本当に安心安全で楽しめるのだよなと思うのは、個人的に最近疲れているからだろうか。
総表として中の中。

 

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