アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』

全FILE:13視聴完了。

よくわからないけれど、格好良さげだったという、頭の悪い感想。

主人公は元警察官で殺人犯の男、鳴瓢秋人。彼は、殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて犯罪捜査をする「蔵」組織に、「ミヅハノメ」のパイロットとして深層心理殺意の世界「イド」に名探偵酒井戸として入り込んで協力していた。カエルちゃんとう少女の死の謎に迫りつつ、頻発する凶悪事件に、連続殺人鬼メーカー「ジョンウォーカー」の存在。

SFで推理で呪術で要素が多過ぎてなにやなにやら。世界観がわかってきた頃には謎解きはおいてけぼりだった。個人的に、新人外務分析官の小春ちゃん。きりッとしたスーツに童顔に太眉に頭に花にというアンバランスさが終始気になってしかたがなかった。多分絵柄が好みでなかったのだと思う。入り組んだ話しにすっきりした絵柄。趣向の問題。

最後に「全てに意味がある」というの。そんなまとめられ方をされてもと困惑しつつも、そこからのEDの流れは、やっぱり恰好良さ気な締め方だった。

総評として中の中。

 

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『かくしごと』

全12号視聴完了。
常にほの暗い含みを持たせたコメディってどう楽しんだらよいのかわからない。空虚感がある。それはこのコメディであろう部分が個人的に全くコメディとして楽しめていないから余計にそうなのだろう。そもそも、漫画家あるあるネタと巻き起こるトラブルの起因が編集のキャラクターにあることが多く、見ていてイライラせずにいられなかった。そして、編集が絡まない部分は、主に主人公の言葉足らず。コミュニケーションができていないだけなので、ちゃんと喋れとしか思えなかった。
「隠し事は、何ですか?」というキャッチコピーの元、ストーリーは下ネタ満載の漫画を描いている漫画家の後藤可久士。彼は一人娘の姫ちゃんが最優先の親ばか。愛娘のために彼は自分の職業を隠し続けようとするファミリー劇場
最終回、「一番の幸せは、姫が元気に大きく育つことだ」というの、そんな良い言葉でまとめられても。でも、内容どうのは別として、セーラー服で走る少女って可愛いよね。にゅるにゅる動いているの、凄かった。シーンとして良いよねと思った。感動は、できなかった。
中目黒の家がレトロ可愛い平屋でとても可愛かった。寧ろ中目黒で庭付き一軒家とかお金持ち。そしてそれと同じ家が鎌倉にあるとか意味がわからない。素敵が過ぎる。なのだが、捜索にお金がとか、仕事がとか、家がとか、なんか、計画性がなさ過ぎて意味がわからない。そして10歳箱や18歳箱も、素敵なお話しだけれども、なんでいつ用意したのかも、事故で行方不明になった人間が用意していた意味がわからなかった。てっきり自殺の予定があるとか、あと~年(ヶ月)の命ですとかでないと用意しなくないかとか。原作にはちゃんと描かれているのかもしれないが、アニメが綺麗に終わっている以上、もう、この意味のわからなさが気持ち悪くて無理となった。個人的に、終始楽しめはしなかったし、嫌な気分になっていた。のだけれども、それでも最後まで観てしまったのは綺麗な映像と構成が上手かったからなのだろうな。よくできたアニメではあったのだよね。
唯一共感できたのは、唐揚げは幸せの象徴。大量であればあるほど、幸せだし、やはり怖さはあった。その怖さすら演出だよね。この嫌な気分は完全に制作者の術中にはまってのだよね。
駄目だ。この作品、面白くはないのに印象にばかり残るやつだ。そして『絶望先生』は個人的に時事ネタに付いて行けず途中離脱したのだけれども、『かくしごと』は『絶望先生』ほど何もないので最後まで観られちゃったのだよね。
総評として中の中。気になるCMの作りをしていた。EDの「君は天然色」を声優さんではなく大滝詠一が歌っていたのが印象的だった。

 

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かくしごと Blu-ray 1

かくしごと Blu-ray 1

  • 発売日: 2020/06/26
  • メディア: Blu-ray
 

 

「かくしごと」 「ねがいごと」

「かくしごと」 「ねがいごと」

  • 発売日: 2020/04/03
  • メディア: Prime Video
 

『おちこぼれフルーツタルト』

全12話視聴完了。
きらら系の女の子のきゃっきゃうふふな可愛いやつ。
舞台はおちこぼれアイドルたちが共同生活を送るねずみ荘。主人公はアイドルを志して上京してきたピンク髪の女の子大好き、素直、明るく純朴な桜衣乃。メンバーは、元子役として一世を風靡した元子役の、小柄なことがコンプレックスなお団子頭のロコ。元ミュージシャンの天真爛漫なはゆ。身長も胸も大きな天然風味なファッションモデルの仁菜。そして途中からメンバーに加わった、大手事務所の期待の新人だったけれども衣乃ちゃんに憧れてフルーツタルトに加わった、目のハイライトがハートという個性的なへもちゃん。取り壊しの危機のねずみ荘を救うため、マネージャーである梶野穂歩が立ち上げた「おとこぼれフルーツタルト」というリアリティ番組企画。借金返済を目指して活動することとなる。
思う所は色々あるものの、衣装が可愛いかった。そして単に可愛いだけでなく、そのキャラのイメージからの柄を貼り付けることによって、強制的に画面の情報量を増やすの凄いなと思う。背景とかモブとかストーリーがすっきりしていても気が逸らされる。省略のしかたも斬新。柄のこけしスタイル。可愛い。
体当たり芸人みたいなことさせられているアイドルは、セクシー路線強要されていたり、なんか、でも身近さはユーチューバー的な。人気番組の間の番組ってそれだけで凄いのではないなかとか。アイドルとか芸能界とか、わからないけれども思ってしまう。でも自分はアイドルグループのメンバーもグループ自体も疎く、見分けが付けられていない人なので、アイドルが衣装で電車に乗っていても、わからないよなとか。

個人的にファンで協力者のクラスメイトのとねちゃんが好きだった。素人女子高生。可愛い。どのキャラも可愛かったけれど、同じような可愛い絵柄のアイドルの中で、ちゃんとアイドルでないキャラであるとねちゃんは別の魅力満載だった。
そう、絵物語なのは、良いのだよ。急にランドセルを背負った幼女外見のコスプレ大好き社長代理までは、まぁ、キャラクターとしてはあるのかなと思えたのだけれども、最終回、地元でライブするよというの。急な開催であんな出店たくさんのお祭りとか、なんか、フィクションなのは重々承知だったけれども、更に非現実感。企画計画進行大変だろう。そこに急に無計画風にぶち込まれたカレー屋台。単に、みんな頑張ってライブ成功してじゃ駄目だったのか。急に完全に気持ち置いて行かれてしまった。スピーカー壊れたとかも、あれだけ大規模イベント、アイドルが機材まで面倒見ないよ。予定調和が過ぎるよ。皆に愛されているのは、わかったから。わかったけれども。不自然しかないよ。今時、ローカルアイドルのパンチラでバスるのかなとか。無駄に要素詰め込み過ぎ。一つ気になりだすと気になってしまう最後だった。音楽は、可愛い。キャラも可愛い。だからこそ、普通にライブじゃ駄目だったのかな。カレーの歌好きだよ。カレー食べたい。

総評として中の中。

 

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『GREAT PRETENDER』

全23話視聴完了。
騙されてすり減った心は、それが嘘だとわかってもすり減ったままなんだよなと思った。詐欺師たちの壮大で爽快な逆転劇。一見、良い話し風でまとまっているけれども、エダマメは疲れてしまわないのかと。エダマメだけでなく、皆、疲れてしまわないのかなと。そんな感想すら視聴者を騙しにかかっていて、最後の最後まで何層にもトラップが仕掛けられており、もう、溜息しか出てこなかった。凄かった。
各ケースごとにキャラクターの過去や因果が掘り下げられており、CASE1では出会いと導入。主人公である自称日本一の天才詐欺師である枝村真人。標的であったはずのいけ好かない金髪野郎ローランに騙され、ロサンゼルスに行くこととなる。そこで枝村真人ことエダマメは、ハリウッドを牛耳るマフィア、エディ・カッサーノから新型ドラックを開発した研究者になりすまし、ローラントその仲間たちと共に、彼の全財産を奪う。
CASE2では、エダマメが日本に帰り、過去に犯した詐欺事を自首し、罪の清算をした所から始まる。抗いながらも再びローラント共にシンガポールで飛行機の整備士として、八百長エアレースを主催するイブヒラム兄弟をターゲットに、ぶっきらぼうな褐色少女アビーの幼き日の悲しい記憶にけりをつける。
CASE3は、美貌と演技力が自慢のシンシアの元恋人である画家のトーマスとの清算。ロンドンを舞台に、美術鑑定士ジェームズ・コールマンとの幻の名画「ロンドンの雪」を巡る抗争。
最後CASE4では、ローランの過去とエダマメと父親。日本と上海。アジア諸国で児童人身売買を行う朱雀連合会のフロント企業に知らずに入社したエダマメの奮闘。
何処までが本当で嘘か、もう、ネタばらされてもわからなかった。いや、手口は解説されていたのだけれども。
悪人のみをターゲットとし、決して人を殺さず、華麗に騙す、世界を股にかけた壮大な騙し騙されのコンゲーム。痛快クライム・エンタテインメントのクライムは登っているのか、罪や犯罪なのか。どちらもかけてのクライムエンタテイメントなのか。
面白かった。ただ、前提としてある人間ドラマはかなり面倒な物なので、単純にすっきりしたとはならなかったのがやっかいではあった。
個人的に絵柄というか、キャラデザが好き。特にローランの死んだはずの恋人の厚めの唇に睫毛の玉。好き。急にこんな特徴的なデザインで来るのかと驚かされたが、とても可愛かった。
後は、ローランの持つ距離の近さと、エダマメの雰囲気が脳内BL変換されて、二次創作ないかなぁとはなっている。CASE4のパリッとしたスーツ姿の影のあるエダマメとか良いよね。後は、完全に個人的趣向の二次元ろくでなし男大好きセンサーがローランに。いや、一番ビジュアル的好みは枝豆のお父さんだったのだけどね。
総評として上の中。

 

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Case 1_2: Los Angeles Connection

Case 1_2: Los Angeles Connection

  • 発売日: 2020/12/28
  • メディア: Prime Video
 

『それだけがネック』

全12話視聴完了。

どこか教訓めいた印象の、謎が明かされた後は至ってシンプルな内容の5分アニメ。

舞台はコンビニ。登場人物は、そこで働く店長とバイトたち。そして、常連の美人OL。主人公は全く喋らない顔のないバイト、武藤。彼は手作り惣菜を売りにするローカルコンビニでおにぎりを握り続ける。留学生のアダムは、誰も武藤と、コンビニの奇妙さに気付く。そして、武藤は自身の過去、嘗て自分が弥吉という名で、姫身分違いの恋をしていたことを思い出す。そして武藤は頭におにぎりを乗せて、姫の生まれ変わりである月子に気付いて貰えることを望む。

墓場から弥吉が蘇った時はホラーなのかなと思った。武藤の頭が映らなかった冒頭の辺りは、何があったのだろうと興味から視聴を続けた。ただ、最終的にだからなんだったのだろう。で、だから? という気持ちで終わった。

「店長やバイト達はお客をはじめ、お互い相手の顔をまともに見ず、空虚な会話で、仕事を行っている。誰もそのことに特に気をとめることもなく。」「人々は顔を見なくても会話ができるようになってしまった」とあるのだが、なんか、意外と皆、他人の顔を見ていると思うよと。相手の顔をまともに見ずという枠を強制されているような不快感が、個人的にあった。よく行くスーパーのレジのお姉さんは他所で会っても挨拶したりするし、基本的に店員さんにお礼を言う時に顔を見るし、ミスの多いドラックストアの店員さんは覚えていて、当たると嫌だなと思ったりもするし、結構、ちゃんと見るよと。それと同時に自分も覚えられているのだなと思うことがあったり。

最後、弥吉は引っ越してコンビニに来なくなるという月子に己の想いを伝えようとするのだが、一緒に月を見て終わる。それが「月が綺麗」で告白という安易な解釈で良いのか。結局、月子は弥吉を思い出したのか。弥吉がコンビニのメンバーを思い出して思ったことは、あの言葉通り受け取るだけで良いのだろうか。頭があった方が良いのか否かわからない。って、なんだか、上手く言えないのだが、気持ち悪さが残った。構成が上手くて見てしまったけれど、多分、面白くなかったのではなかろうか。

総評として中の下。

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大塚くんのネック

大塚くんのネック

  • メディア: Prime Video
 

『魔女の旅々』

全12話視聴完了。

魔法のある中世風の世界を舞台に、若くして魔女になった少女が旅をする物語り。『キノの旅(『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』 - アニメ視聴否忘失録)』と同じ作者で、同じ世界線で描いているのかと思った。

主人公は魔女の少女イレイナ。幼いころに読んだ旅の物語りに憧れて、魔女となり、世界を旅をし、「構わないでください。私、旅人なものですから。先を急がなければならないのです」と、色々な国や人と出会いと別れを繰り返す。ちょっと和んだり、残酷だったりなオムニバス形式で進む。

印象的だったのは、第1話で星屑の魔女に付いて魔法の修行をするのだが、師匠はイレイナに厳しく当たり、魔法を教えずに、戦うのだが、それで負けたイレイナが泣き出すシーン。普段は強気のイレイナだけれども、努力家で根気強くて頑張り屋でそれをひけらかすでもなく。凄く良い子だなと見ていたのだけれども、師匠の行動が母親に頼まれてというのが、なんだか違和感があった。そして、イレイナの愛読書の作者が多分確実にお母さん。終始もやるのがそこで、一筋縄ではいかない物語なのだろうなと。

そして、第9話の「遡る嘆き」で急な流血のグロいシーン。あれはあれで最終話への伏線として大事だったのだろうけれども、ちょっと急に油断していたので、そんなっと思ったり。直接的でないけれども残酷な描写が多く、そういうの良いなと思っていたので、ここで急にちゃんと描くのかと。

個人的に好きだったのは、第8話「切り裂き魔」で髪を切られてボブになったイレイナ委が可愛いなと。短いの良かった。

単話完結編成だけれども、師匠であったり、魔女見習いの子でったり、同じキャラが登場して物語がつながっているのって見易かった。そして、最終話で実家に帰るのかとおもったら、自分がたくさんいる国で、自分との対話で終わる。あくまで自分と旅ということに重点を置いているのだなと。一人旅って人と関わっているようで、関わっていないような。なんというか、常に自分しかいないというか、そんな感じだと思っていたので、まさにと思った最終話だった。嗚呼、旅に出たい。

総評として上の下。

 

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『魔女見習いイレイナ』

『魔女見習いイレイナ』

  • 発売日: 2020/10/05
  • メディア: Prime Video
 

『A.I.C.O. Incarnation』

全12話視聴完了。

近未来SF。セーラー服少女と学ラン少年。人工生体の研究と、暴走した人工生命体が侵蝕し、政府により立ち入り禁止となった、嘗ての希望の地であった黒部峡谷。主人公は、研究中に起きた大規模事故バーストにてよって家族を失い、自らも歩けなくなった15歳の橘アイコ。ある日、彼女の通う学校に転校してきた神崎雄哉。そして彼から告げられる突然の事実。自身が人工生体であり、本物の脳を一時的に移植している状態であり、バーストはアイコ本体の体で使用していた人工生体の暴走で、実は母親と弟は生きているという。アイコは家族を救うため、神崎と護衛部隊のダイバーたちと共にバーストの中心地プライマリーポイントに向かう。次第に明かされる秘密。神崎は人工生体研究者由良俊英の脳を移植された複製体であったり、バーストを終わらせるために本物か人工生体のアイコのどちらかしか救えないだとか、事故により植物状態の娘を救おうとする元桐生生命工学研究所の研究員である黒幕的立ち位置の伊佐津の存在であるだとか、その娘の意識とリンクする人工生体であるとか。なんか、色々。

こういった作品は、見ていて製作者が作った設定の上でこうだと言われたら、そうですかと言う以外の選択肢がないので、後出し謎解き答えや過去の出来事に最後に奇跡エンドでも、それが世界観に入り込んでいなければ白々しく感じてしまう。面白いけれども、あまりにも後出しやら特殊設定が多過ぎて、きわどいなと思った。良くできていたのだけれども、目新しさはなく。なんだろう。よくできていたからこそ期待してしまったというか、だから記憶に残らないというか。面白かったのだけれどもね。

印象的だったのは、神崎のキャラクター。天才研究者でクール王子系かと思えば、結構、泣く。素直。無自覚天然モテ男な雰囲気が良かった。アイコちゃんとラブ的になるのかと思ったけれども、そこは意外とさらりと流されたの良かった。

最終的に2人のアイコは別のアイコとして生きていくのだけれども、前向きで擦れなくて可愛かった。常に成長するの、見ていて清々しいよね。あんな急に過酷で、そんな、アイコちゃんばかりにそんなと思ったけれど、自らが自らの運命を切り開いていて、ストーリーの重さとは対極に爽快だった。

総評として中の中。

 

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A.I.C.O. Incarnation Blu-ray Box 1

A.I.C.O. Incarnation Blu-ray Box 1

  • 発売日: 2019/02/26
  • メディア: Blu-ray
 
A.I.C.O. Incarnation Blu-ray Box 2

A.I.C.O. Incarnation Blu-ray Box 2

  • 発売日: 2019/03/28
  • メディア: Blu-ray
 
第1話 接触

第1話 接触

  • 発売日: 2020/07/13
  • メディア: Prime Video