アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『現実主義勇者の王国再建記』

第2期14話~26話視聴完了。

マキャヴェッリ君主論の中身とか、初めて知ったよ。そもそもマキャベリーだと思っていた。こうしてアニメで掻い摘んで知ると、ちょっと読んでみたいなと言う気になるね。面白そう。
ストーリーは異世界強制転移から王様になって、弱小国家を再建するよと。主人公の理性的で柔軟で賢さと努力家で誠実さが、国を良くしていくし、皆に愛されるよね。
今期は、王故に人を殺さなければなかったり、背後で陰謀もだけれど、別の力が動いており、SFチックな魔法だったり。なんだか歴史的知識を使い、次から次へと浮上する問題を爽快に解決しているようで、常にちょっと大変そうだった。まぁ、ヒロインたちに支えられたりとか、平和にハーレムというか、一夫多妻制が成立したりとかしつつなのだけれども。なんだろう。リーシアは一番にしても、ソーマ君、別にもっと自分を解放して欲しい。彼が禁欲である必要性がわからないので、余計に大変そうだよね。異世界系、よく自制心が強くて働き者がいて心配になる。
印象的だったのは、難民問題。異世界という体を取りつつも、現実でもある問題をわかりやすく解説していて、今まで漠然とよくわかっていなかったことがわかったような気がした。
後は、処刑されたはずのライオンちゃんに「カゲトラ」はちょっと面白かった。
総評としては中の上。コミカライズ、とても面白いのだけれど、表紙が他と差別化はされているものの、キャッチーさが若干欠けるのだよなと個人的に思って読んでいる。

 

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『東京24区』

全12話+総集編の9.5話視聴完了。
お洒落でリアル寄りな絵柄に、動きの良い画面。良く作り込まれたアニメだと思う。だからこそ、所々のストーリーや設定の粗というか、ストーリー上、必要であったであろうご都合主義的場面に違和感を余計に感じてしまうなと思った。
舞台は、東京湾に浮かぶ人口島、極東法令外特別地区。通称、24区。そこで起こった宝小学校火災事件で死亡したはずのアスミ。その一周忌。青髪のパン屋の息子で町を守るヒーローとしても活躍するショウタ。緑眼鏡の、財閥の跡取り息子で英才教育を受け、知的リーダーな、アスミの兄でもあるコウキ。赤髪三白眼小柄な、アーティストでインフルエンサーなラン。幼馴染の3人が再会する。そして、突如鳴ったアスミからの電話。24区でこれから起こるはずの未来の選択。トロッコ問題。線路で動けなくなった少女の命を守もるため、線路の進路を変えて脱線させて乗客を犠牲にするか、少女を犠牲にするのかの2択。突如、鳴る電話に見せられるビジョン。どちらを選んでも犠牲者を出すことを避けられない。グルメフェスの竜巻。テロリストの存在と、船の爆破予告
ハザートキャストという、街中の監視カメラから情報を集め、犯罪や事故の予測をし、緊急時にお知らせするシステム。その一歩先を行く、ハザードキャストに住民のCフォンのデータを使って安全な街作りをしようというカナエシステム。それによって生じる責任を人間に背負わせないために作ったAIのブレインは、少女の、アスミの死体を使った禁断の技術だった。しかし、意識がないはずの彼女には、実は意識が残っていた。そのアスミの残った意識が3人に接触を図り、3人はそれぞれ自分の信じるやり方で街や人々を守ろうとする。
第1話で、高層から飛び出し、ビルを垂直に、新幹線よりも早く走るショウタのアクションはとても恰好良かった。滅茶苦茶格好良い画面。だからこそ、お好み焼き屋の看板娘が犬のリードを離して、犬が線路に迷い込んだのを助けに来たら、何故か足が挟まって動けないって、そんなことあるのかと。新幹線の線路って、そんな入れるのかとか。線路に入っちゃうまりちゃん非常識とか。映像がリアルであればあるほど、そういうちょいちょいある作りの粗さが気になってしまう。
そして最終話、再会したアスミと3人。膨大な情報に耐えられなくなる残ったアスミの意識。意識が残っていたことを知り、後悔する区長。自分の存在を忘れてくれと望むアスミちゃん。でも、アスミちゃんを助けたいと言う3人。責任をだれが背負うのか。皆で背負うよ。選択して結果を受け入れるよ。できるよ。俺たちの可能性に不可能はない。アスミちゃん愛している。24区内公開で、皆、アスミちゃん愛している。大好きだと、涙して。なんだか、もう、何がどう解決したのかよくわからないまま終わってしまった。そして、全力で良い話し風にまとめようとしているのが全く理解できなくて、なのに画面では皆泣いていて。もう、これが自分の共感性が低いのだろうなというの通り越して、最後の感動の別れのシーンすら、これからの希望に満ちた未来すらも、若干の気持ち悪さすら感じてしまった。
「女神様。これ以上ないくらいの崇拝の対象だよ」という俺様ちゃんのラン君の言葉選びが良かったなと。ビジュアルも含め、ラン君好きだった。
総評として中の中。

 

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『ノー・ガンズ・ライフ』

第13話~第24話視聴完了。第2期。SFハードボイルド。楽しみにしていたはずなのに、間を開け過ぎて相変わらずすっかり忘れてしまって、思い出すのに時間がかかってしまった。多分、一気に観た方が断然面白い。

隅から隅までハードボイルド。もう頭が銃な時点でハードボイルド。ちょいちょい挟む下ネタも、正統派美少女でないヒロインも、粋がった少年も、きちんと出で来るセクシーおっぱい姉さんも、面倒見の良いお姉系キャラも、全てが正統派ハードボイルド。
戦時中に開発された身体機能拡張技術によって拡張者エクステンドと呼ばれる、身体の一部を機械化した者と、生身の人間が混在する社会。そこに生じる問題を解決する処理屋を営む乾十三。依頼によって保護することとなった少年、荒吐鉄朗。それによってベリューレン社と対立することとなり、更に、拡張技術者としてメンテナンスを行っていたメアリーの兄、ヴィクターとの再会。反拡張技術主義を訴えるテロ組織、スピッツベルゲンの実行部隊の一人となっていた彼。兄弟のあれやこれやと、スピッツベルゲンとの新たな抗争。
ざっくり観ていたので、なんだかあれやこれやしているな。日常回でも、目に拡張技術を施した変態も出て来るし、落ち着かないねと。
EDの3Dと2Dの組み合わせが滅茶苦茶上手くて恰好良かった。毎回、つい手を止めて見入ってしまったよ。
総評として中の中。

 

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『時光代理人 -LINK CLICK-』

全12話視聴完了。
中国webアニメ。前情報がなく見始めたので、基本的常識が違った戸惑いと、寧ろそこがとても面白かった。
ストーリーは、特殊な能力を持つ2人の男が営む「時光写真館」。写真の中に入り、撮影者の意識にリンクするトキ。その写真の撮影後12時間の出来事を把握できる能力を持つヒカル。トキの幼馴染、リンを通じで顧客から舞い込む依頼を遂行する2人。絶対に過去を改変してはならないというルールの元、少しずつ未来を変えていく。
最初にひっかかったのは、第1話。大手会社で上司のパワハラとセクハラの中で働くエマとなった回。夜に会社でデリバリーの春巻きのみの夕飯を食べるということ。春巻きって、中華料理屋で食べることが多くて、家ではあまり作らない料理だと思う。夜に食べるには脂っこいな位の認識で、それが家庭の味があるのか、作るのと買うのとどちらがメジャーなのかとか、どんな立ち位置の料理なのか。そもそもそれ単体で食べるものなのかとか、出前に対する認識も、全く想像つかないし、検索してもそれを説明するサイトに行き着かなかったので、この春巻きが持つ意味のわからなさが面白かった。それに布団って家で縫うのかとか。田舎の感覚が、日本だと30~50年前位かな。でもネットなど通信機器が充実し、都会の感覚は現代なので、田舎と都会の差が激しいのかなとか。世界観が不思議な感覚。そして、その不思議な感覚のまま第1話はEDに入るので、なんだか凄い所に来てしまったような感覚になった。
第2話は、人気ラーメンチェーン店の秘伝のレシピ入手の依頼。経営担当の夏。厨房担当の林貞。親友同士だった二人に生まれたすれ違い。レシピを持ち、急に独立し、姿を消した林貞。麺料理って、多分、私の思うラーメンとは違うよね。同じ1つのどんぶりから一緒に麺を啜るってあるのか。それってどれくらいの距離感なのだろう。付き合っていてもなかなかやらないよね。そもそも、同性愛的要素の匂わせが多いような。同性の距離感が違うのかな。箸を持って手を振り回すとか、そういうの大丈夫なのかな。もう、一つ一つが自分の持っている常識と違って目が離せなかった。
そして第4話。裕福ではない田舎の食卓。部屋の内装も、土足で、外との境界が曖昧な家の作り、お台所の作りも違うなと。更に母親の作るご馳走。手で裂いた鶏の丸焼き。鶏を持つ同じ手で茶碗を持ち、米を掻っ込む感じ。魚の姿煮。締めに麺料理。当たり前がわからないって不思議。
つい食べ物が好きなので、そちらにばかり目が行ってしまったが、大学、就職の感覚も違うよなと。
そして、大筋の写真の中に入れるという能力。写真に入ったとしても、過去は変えられない。が、過去を知ることで変えられる未来がある。大学時代の友人を救うため、その能力を使い、連続殺人犯と接触を図る。
全てがそんな伏線になっていたなんて。
「たくさんの人生を体験した。そのほぼ全てに悔いがある」
「俺は信じている。人生にはどんな時だって懸命に生きる理由がある。もし、暗闇に陥っても、きっと出会えるはずだ。光をくれる人に」と。綺麗に終わったかのように思わせておいて、最後の最後に傀儡がとか。「もう一度、ゲームを始めよう」なんて完全に続編あるよという終わりって。過去を改変してはならないというルールを破ったからなのか。そもそもこの特殊能力自体も最初から当たり前にあったけれども、謎しかないし。第2期あるのかな。中国では配信されているのかな。このままでは終われないよ。
文化的違いなのか、流行の問題なのか。2人組のキャラクターって、そのギャップを強調した物が多い印象なのだけれども、中華系って同じ背丈だったり、似たキャラクターを組ませることが多い気がする。そうすると、あえて個性を強調してどこかで見たようなキャラクターにはなりにくいのが良いなと。
OPのダンス。二人の絵が半分組み合わさって1人になって踊るの好きだった。そもそもニュルニュル動くダンスが滅茶苦茶良かった。お洒落。音楽、OPもEDも世界観に合っていて、単なる付属物ではない、きちんと作品のイメージを膨らませる感じ。
また、絵柄も、目の下に色を入れるの、好き。背景の水彩っぽい色味も新鮮で、それで中華系の下町の街並みがもう素敵だった。写真館の裏のサンルームのようなリビングも素敵過ぎる。お店と、不思議な能力と、異国感というのか、あんなお部屋に綺麗な不思議な力を持つ2人の青年。物語りとして最高じゃないかと。
総評として上の下。ここ数年の中華系アニメの進化が著しさに驚く。

 

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『イロドリミドリ』

全8話視聴完了。セガのアーケード音楽ゲーム『チュウニズム』派生の女子高校生バンドのメディアミックス展開からの、5分アニメ。
学園フェスのライブで凄いパフォーマンスができたら単位が貰えるかもしれない、という噂を信じてバンド結成し、ライブをするというストーリー。
5分で8話だと、大元を知らず、これという好みのキャラクターもいず、この音楽凄く好きということもないと、特に何ということなく終わってしまう。多分、知っていたら嬉しいし楽しめるのだろうなと。
でも、可愛い女の子がキャッキャと楽しそうなのは見ていてそれだけで良いね。ほわっとする。
最終話のライブ衣装は正直あまり似合ってはいないなと思ったが、主人公の芹菜ちゃんの髪飾りがシンプルに描かれていながら、可愛かった。
総評として中の下。

 

『最遊記RELOAD -ZEROIN-』

全13話視聴完了。前回のアニメ『最遊記RELOAD BLAST』では、たまたま元カレに再会しちゃったよという感覚でいたのが、今回は「お前俺の事すきだったよな」と復縁要請か金の無心をされたかのような気分。

sobraniepinks.hatenablog.comまぁ、最遊記が好きできちんと観ていた人には怒られそうだが、似た雰囲気のお話しが多くて、これって前に観なかったっけみたいな感じで、今回のRELOAD ZEROINは、彼のこんな所が好きだった。こういう所がちょっと合わないなと思った。でも、やっぱり昔好きだったんだよなと、そんなことを考えつつほぼ流し見状態だった。断片的な記憶と、やっていることがいつも似ていて、これが新作なのか作り直しなのかすらよくわかならいなとか。
ストーリーとしては、牛魔王蘇生実験の阻止と天竺を目指す玄奘三蔵。一行が旅の途中に出会ったのは、死んだ人間を生き返らせることができるという蘇生術を持つ
ヘイゼル・グロースと従者のガト。ヘイゼルの持つ過去と、牛魔王蘇生実験に関わる烏哭三蔵法師の存在。
印象としては、こいつらいつも自己申告で壊れているなと。あと、モブで早々に消えるヒロインはデザインがわかりやすい。
それと、絵的な問題として、線が太くて、省エネな背景に浮いていて、違和感。上手く調整がされていたら良い効果なのだろうけれども。昔、デッサンが狂っていても格好良いかどうかは別なのだなと衝撃的だったのを思い出した。絶妙なバランス。動画にすると難しいよね。
最後に、毎回、声優さんの朗読劇のCMかな、あれが入るのが地味にきつかった。普通のおじさんがイゲボという衝撃。プロって凄い、全然良いのだけれども、個人的に声のお顔はキャラクターのお顔で再生されるので、いまだに戸惑ってしまう。
あと、ジープで移動しているので、この旅はロードムービーだと今更ながらの気付き。
総評としては中の中。漫画、読み返したいな。過去編どうの辺りで脱落したのだよね。

 

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『ありふれた職業で世界最強2nd season』

全12話視聴完了。第2期。

クラスまるごと異世界転移。嘗てのクラスメイトたちに裏切られ、単独でチート能力ゲットでハーレムで見返し系。

『ありふれた職業で世界最強』 - アニメ視聴否忘失録

クラスメイト達を別れ、主人公南雲ハジメ君の率いる美少女パーティーで新たな旅に出、元の世界に帰るためにも着々と力を付けていく。そして、一方で魔人族たちの怪しい動きに、何かを企む嘗てのクラスメイト。まぁ、冒頭から団結はしていなかったけれどもね。
相変わらず、主人公、格好良かった。中二心を擽って来る。
今期の最終決戦、一番の見せ場の戦闘シーン。剣を片手で抑えて、もう片方の手で拳銃を出してバァンって、最高だろう。でもってマシンガンって、最強が過ぎる。ここまで互いにルールがないと、卑怯でもなんでもなくて、単に圧倒しているの、恰好良過ぎだった。
クラスメイトだからとか、もう、そんなコミュニティが最初から機能していなかったのが、2期で明確に崩壊した感じ。一抜けしてハーレム展開の主人公の、ざまぁ展開というよりも、一人勝ち状態は強いね。爽快。別次元で楽しそう。そして更に力で圧倒して、それを貫くのは強いね。格好良い。横で這い蹲るクラスメイトの勇者の金色鎧がはりぼてにしか見えない。
真のヒロインは先生なのか。教師という職業の責務はどこまであるのだろう。子供のような外見で、突然の異世界転移に、それでも先生であろうとするの、凄いけれども意味がわからなかった。
香織ちゃんは、どんどん図太くなっていくね。クラスヒロンなだけあって、したたかだったのが、表面化してきたかというか。最終的に白髪化。服装まで変わる必要性は。あの南雲君ハーレムの中で生き抜くための変化なのか。まぁ、でも八重さんの胸だけ生地がないシャツで背中が開いているお洋服が一番印象的だったけれども。この世界観の理として、おっぱいあるキャラクターはおっぱい出さないといけないのか。
印象的だったのは、主人公をパパと呼んで慕っていたミュウちゃんを無事、母親の元に送り届けた回。ミュウちゃんのお母さんも結構な灰汁が強かったけれども、日常平和で、別れを惜しむ主人公の柔らかい面が描かれていた。そして異世界でこんなハーレムパーティーを作りながらも、元の世界に帰るという目的をきちんと持っていたのかと。あまり回想などがないので、この異世界の彼らしか知らないと、元の世界に対する執着とかが一切わからないので、帰りたかったのかと、多分、彼の目的とか物語の終着点というか、そういう物を改めて思い出させられたというか。

そして彼らの旅はまだまだ続く。

それにしても、死んだと思った同級生が急に白髪眼帯になって、うさ耳ミニスカ美少女を連れていたら、ちょっと笑うと思う。
総評として中の中。

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