アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『このヒーラー、めんどくさい』

全12話視聴完了。
剣と魔法の異世界ファンタジーコメディ。20年位前に流行りそうだなと漠然と思いながら観ていた。
ストーリーは、魔獣との戦闘に苦戦する冒険者の戦士アルヴィン。そんな彼の前に現れたヒーラーであるダークエルフのカーラ。助けを求めるアルヴィンに、土下座と懇願を要求するカーラ。そして、色々あって離れると死ぬ呪いと、共にパーティーを組むことになった2人。そんな彼らと、途中からキノコも仲間に加わった、のり突っ込みの賑やか冒険譚。
クスッとも笑えないコメディってどうしたら良いのだろう。前半、どうかなと思ったが、第5話の魔女の辺りからのってきたというか、馴染んできたというか、キレが出て来た気がする。見ていて慣れただけかもしれないけれども。コメディって難しいジャンルだなと改めて感じた。
それと、うざキャラが可愛くなければ、単にうざいだけになるなと。キャラクターが可愛ければもうちょっと違ったのだろうけれども。そもそもが「このヒーラーめんどくさい」というよりも、人間性に問題がある気がしてならない。有害と言うか、悪意がある有害さ。そりゃ誰も関わりたくないよ。愛らしい要素が全くないのだから。
世界観からしても、ちょっと謎で、魔物=敵という前提で進むのだけれども、その魔物と意思疎通が可能なのだよ。対話ができる。そして、魔物であるキノコともいつの間にか仲間になって、にも関わらず、魔物=敵という図式のまま物語りが当然のように進行する。「話せばわかるというのは理想像なんだよ」と主人公がヒーラーに言うシーンがあるのだが、それは魔物に対してではなく、まさに、お前の目の前の女に対してだよと思わずにはいられなかった。明らかに会話が通じないのはカーラに対してだろうと。それがこの物語の面白い部分のはずなのだけれども、じんわりと怖いなと思ってしまった。
総表として中の下。

 

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