アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『永久少年 Eternal Boys』

全24話視聴完了。15分アニメ。変化球男性アイドル物。
ストーリーは、満福芸能プロダクションが再起をかけて立ち上げた「おっさんアイドルプロジェクト」。年齢の分だけ人生の色々抱えた6人の崖っぷちな中年男性たちが、年齢や体力の壁を乗り越え「永久少年(エターナルボーイズ)」として、いつからでも輝けることを証明し、アイドルデビューする。
主人公は、真面目にこつこつ誠実に働いて来た会社が突如倒産し、無職となるも、なかなか転職活動も思い通りに進まず、色々と追い詰められた40歳の真田健太郎。企業面接と間違い、オーデションを受け、その他にはない可能性を見出され、メンバーとなることとなる。思いがけずアイドルになることとなり、不慣れなことの連続に、追い付かない体力。一度は脱退しようと思うも、それでも永久少年に居場所を見付け、積極的に取り組むようになる。

そして、元中学教師で実はアイドルグループ「Gentlemen」のファンでアイドルを目指そうと思った眼鏡の石田直樹。元サッカー選手でバツイチ子持ちの、褐色金髪一見軽そうだけれど真面目な浅井悠。元子役だけれど、成長と共に人気がなくなり迷走しがちで小太りな今川剛。最年長の元モデルで兼業でマネージャーをしている山中大輔。元ホストで途中で脱退しプロデューサーになった神崎誠。神崎さんの代わりに加入した居酒屋で料理人をしており漬物大好き、元ホストで、多国籍なキャラ強めなニコライ朝倉。社員寮という名の良い感じの一件屋で人気タレント猫のペペちゃんとの共同生活。
登場人物が皆大人で、常識的で、更に真田さんは元営業で挨拶やらビジネスマナーやらがしっかりしており、そういう所が見ていて安心感があって本当に良かった。地に足付いている感じ。良い。真田さん、もう、思い出す姿は歌っているアイドルの姿よりもスーツで腰を90度曲げて「申し訳ございません」と言っている姿だし。そういうのが最高に格好良かった。そしてそこはかとない受けオーラ。何も腐でそういう目線で一切見ていなかったにも関わらず、真田さんを見る度に受けだなと漠然と思ってしまった。最後とても可愛くなっていた気がする。
最終的に赤字の満福芸能の経営危機に倒産寸前、武道館ライブが成功しないと、という大ピンチでライブを迎えるのだけれども、最後までチケットは売れず、奇跡も起きずという流れだったのが、なんだかちょっと安心した。これだけ地味な流れで急に奇跡が起きてもと。彼らの芸能活動はこの24話では決して売れたり人気にということもなく、地味だったのが良かった。そんな地味だけれども、それでも最終話間近のライブは見ていてちょっと感動するね。ちょっと泣いた。
が、それだけだと彼らは解散で終わってしまうので、本当に解散しちゃうのかなと心配になってしまったのだけれども、それでも最終話で救済が行われて、きちんと彼らのアイドル活動が続いて良かったなという終わりで安心した。そして、売れている彼らも見てみたいなと思った。
総表として中の上。

 

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