アニメの感想。

日々ただ消費するアニメの個人的感想帖です。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII』

全12話視聴完了。ダン街第2期。外伝を挟んだため、あれ、このシリーズもっとなかったっけ? となったけれど、第2期。

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今回は終始、ベル君争奪戦だった。前半はベル君をファミリアに加えたいアポロンがウォーゲームを仕掛けて、みんなベル君が大切だから仲間になっちゃうよ。ついでにファミリア的問題を抱えたリリィのところも強い想いで解決。そんなこんなで二人っきりだったヘスティア・ファミリアにメンバーも増えて、後半は歓楽街。イシュタル・ファミリアとのごたごた。命の幼馴染で娼婦になった春姫ちゃんを救うのと、女神同士の確執のあれやこれ。

久々に見ると、ヘスティア様の恰好はやっぱりエロいな。でもって、小柄なのにスタイルが良い、ロリ巨乳的な感じなのかなと思っていたけれど、リリィと並ぶとなんだかちっちゃい同盟と思ってしまった。

ストーリーとしては、イシュタル・ファミリアのフリュネがもう少し人間的ビジュアルだったら、後半ももっと物語として楽しめたのだろうなと。結構重要なキャラだったとおもうのだけれども、彼女だけ異様にデフォルメされた姿なのがなんだか浮いていたきがする。それと、春姫が処女は裏切られた感しかなかった。最後の女神決戦、イシュタルがフレイヤのビンタ一つで終結を迎えるのはなんだか印象的だったな。

ベル君は永遠の少年なのだろうか。

取り立てて面白いというわけでは、安定して楽しめるので、第3期楽しみ。

総評としては中の中。

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『波よ聞いてくれ』

全12話視聴完了。

原作が好きだったので、どうアニメ化されるのか楽しみでありつつも、怖くもあった。題材がラジオであるだけに、想像の中の声との相違があるのだろうなとか。だけれども、さすが声優さん。第一印象など問題とせず、どんどんその世界に引き込む喋りで圧倒されたよ。もう、ミナレはあの声だ。

主人公はカレー屋の店員25歳女子、鼓田ミナレ。ろくでなし男と別れ、酒場で失恋トークで偶然知り合った地元ラジオ局のデレクター麻藤兼嗣相手に管を巻いていた。そしてその内容を知らぬ間に生放送のラジオで流され、それをきっかけにラジオのパーソナリティとなる。北海道深夜3時半「波を聞いてくれ」にて、覚醒したミナレの架空実況にラジオドラマ、隣人の部屋での収録など、予測不可能な無軌道ストーリー。

原作作家、沙村広明さんの一気に捲し立て成立させる会話劇とラジオというテーマがナンと最高の組み合わせだろうと。リアルなのにリアルでない絶妙なラインで攻めて来る、一見無茶苦茶な理論も力で押されたら納得しかけてしまうような。アニメはそれを息吐く間もなく再現しており、面白かった。そして映像だからある間の取り方など、寧ろ見易かったように思える。

ただ、アニメは北海道地震が起こり、それがミナレのパーソナリティとして一皮剥けて頑張るぞみたいなという終わりをするのだが、だが、そんな良い話しで閉められても。いや、綺麗に収まったけれども。という何とも言えないもやっと感が残った。

総評として中の上。

 

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第1話 お前を許さない

第1話 お前を許さない

  • 発売日: 2020/04/04
  • メディア: Prime Video
 
波よ聞いてくれ Blu-ray上巻

波よ聞いてくれ Blu-ray上巻

  • 発売日: 2020/07/29
  • メディア: Blu-ray
 
波よ聞いてくれ Blu-ray下巻

波よ聞いてくれ Blu-ray下巻

  • 発売日: 2020/09/30
  • メディア: Blu-ray
 

『グレイプニル』

全13話視聴完了。

何一つ完結しておらず、物語の秘密をチラ見せされて第13話を迎えるため、最後まで観た気が全くしないぜという。できが良かっただけに、余計に釈然としないもやっと感。

ストーリーは、主人公の男子高校生、加賀谷修一君。周りと上手くやりたいな。普通が良いな子ちゃん。だけれども彼は謎の宇宙人によって、自分の知らぬ所で、着ぐるみに変身するという特殊能力を持ってしまった。そして知り合ったそばかすに栗色ロングヘアの少女、青木紅愛(クレア)。襲い来る、同じように変身能力を持ったバケモノ。コインを巡る抗争。着ぐるみの中に入るクレア。二人で一人。戦うことを選んだ二人。クレアの姉。それに失くしてしまった修一の過去。

最終話付近で主人公、記憶なくしていて、そこがキーになるよとか、もう。何とも言えない。

が、物語りの大筋とは別に、この作品、細部のマニアック具合がやばい。着ぐるみに入るためにクレアちゃんが服を脱いだり、スク水だったり、更に別の裸の女を中に入れたり。そんな脱ぐという直接的エロちっくな部分はあるものの、この本質は着ぐるみの肉体を持つ少年に、かなり男性的な面を持つクレアという少女が入るということに尽きるような気がする。あと、ヒロインのクレアちゃんが正統派美少女ではなく、ちょっと人を選ぶような、言葉悪いがちょいブス的キャラクターの特徴を持つ所とか。なんか、良かった。好き。

シーンを追っていったら、物語りが動くような印象。

個人的に気になったのは、三部さん。力に憧れて、コインとは関係なく戦うことを目的とした特徴的なキャラクター。クレアちゃんに負けて、修一の男気に惚れて仲間になる、というか忠実な下僕になるのだけれども、仲間になったシーンから一向に登場せず、最終話でおまけのように二人の後ろにいた彼が、多分、これから活躍するのだろうけれども、そんな扱いってとなった。

総評としては中の中。クレアちゃん可愛かった。続編作って欲しい。というか漫画読もうかな。

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僕の中には

僕の中には

  • メディア: Prime Video
 

 

『社長、バトルの時間です!』

全12話視聴完了。ゲーム原作。異世界を舞台にプレーヤーが社長となって冒険者である社員を雇い、ダンジョンを攻略する。

ストーリーは、主人公のミナト君。幼馴染のユトリアに呼び出され愛の告白かなとドキドキして言われた言葉が「私、あなたのこと、、社長に向いていると思っていたの」と。そしてなんやかんやで冒険に出て連絡の取れなくなったミナトの父親で先代社長の後を付いて、赤字の経営ギリギリの会社の社長に就任することになる。

色々突っ込み所もあったけれども、最も気になったのは、最後、第11話と第12話のダンジョンの演出の黒い点が画面をふよふよしているの、本当に虫が飛んでいるのかと思って気になるから止めてほしい。

そして、最後の社長への信頼度か何かを量る意図があるのか、ミナト社長の重大な秘密みたいな感じで、実は一流企業インペリアルの社員だったのだが、暴力事件で辞めたと、伏線を張った上での回収がある。のだけれども、昔からよく知った幼馴染やら友人やら知人にそういうことがあっても、まぁ、色々あるよね。全て話せるとは思わないし、それが必要だとも思えない。だからといって、関係性が変わるとは限らないと、自分は思うのだけれども。なんか、彼らの付き合いの危うさが寧ろ露見した気がして怖かった。しかも、ミナト社長が暴力振るったとしたら、そんなパワハラ上司殴られて当然と。殴られた側と判明した途端、ミナトは優しいね。と手のひら返し。怖い。凄く怖かった。

上司とか役割とか尊重し合うとか、一緒に働く思いやりを忘れないようにしたいと。良いこと言っている風に語る社長が、なんか、本当に怖い会社は「私たちは皆家族だ」と言う会社だと聞いたことを思い出して、ずっと怖かった。経営者サイコパスとは。

ハーレム異世界ファンタジーに、無理やり会社というシステムをこじ付けたかのような印象だった。終始、で、だからどうした。何が言いたいんだ。と、個人手にこの物語に面白味が見付けられなかった。

キャラクターも、主人公のミナト社長がただでさえ性別の見分けが付き難い絵柄にも関わらず、ロングヘアーにリボンのような髪飾りで、なんか、男らしくとか女らしくとかそういうことは思わないが、キャラクターを作る上でなんでそうなったのだろうと違和感しかなかった。

総評として下の上。

 

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社長、バトルの時間です! Blu-ray BOX

社長、バトルの時間です! Blu-ray BOX

  • 発売日: 2020/08/26
  • メディア: Blu-ray
 
社長就任

社長就任

  • メディア: Prime Video
 

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』

第2部第15章から第26章まで視聴完了。

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マインちゃんが教会の見習い巫女として頑張るよ。でもって今までやっていたお仕事もきちんとやります。更に遂に本完成。そんな感じ。

マインちゃんは周りの大人に恵まれて良かったね。神官長のフィルディナンド様もつっけんどんで何か企んでそうな雰囲気出しているけれども、きちんとマインちゃんを思いやっているし。寧ろ二人の距離がどんどん近付いて幼女囲っているように見えてしまうのは、マインちゃんが元々成人女性だからなのか、私の目が曇っているからかもしれない。

今回、マインちゃんは待望の本を完成させたのだけれども、その過程で活版印刷をその世界に持ち込んで、そんな発明、歴史的一大事だよと、あまりにさらりと流されているのが衝撃的だった。

最終回は騎士団に、平民出身だからと下に見られていたマインちゃんの力を見せつけてやるよ。でもってフィルディナンド様がマインちゃんの過去の記憶に触れちゃうよ。そんなラスト。続きが気になる。

総評として中の中。

 

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『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』

全12話視聴完了。

異世界転生。タイトル通り。乙女ゲーム大好き女子高校生が、夢中でプレイしてた『FORTUNE LOVER』というゲームの世界で、ヒロインを邪魔する悪役令嬢カタリナ・クラエスに転生してしまうというストーリー。

異世界行っちゃいました系の主人公って、平凡と言いながらも何かしら秀でていたり、特殊アイテムを持っていたり、なのかなと思っていたのだけれども、この主人公は攻略情報を持っている、つまり未来を知るのみで、賢く立ち回ってとかそういうのではないのだなと思って観ていたのだけれども、お馬鹿キャラ。愛すべきお馬鹿キャラ。最終話付近で形成されたハーレムを見て、嗚呼、人たらしも立派な特殊能力なのだなと気付いた。

通常のゲームでは、カタリナの結末は国外追放か、殺されてしまうかのバッドエンドしか用意されていないのだが、それを回避するというのがこの物語の主軸なのだが、用意された乙女ゲームのキャラクターとしては破天荒なお嬢様となったカタリナ。木に登ったり、畑を作ったり、野菜を育てたり。我儘お嬢様から天真爛漫裏表のない規格外のお嬢様になり、皆に好かれてハッピーエンド。

乙女ゲームモチーフだけれども、胸キュンとか、イケメン万歳的展開はない。だけれども、テンポがとにかく良くてサクサク見られる。そして誰も嫌な人間が出てこない。最後の隠しキャラのシリウスでさえ嫌味もなく魅力的な攻略キャラとなる。なのでとても見やすかった。

また、主人公のもし貴族でなくなっても食うに困らないように農業を極めようというという考え方、地に足が付いていて凄く好感が持てた。

ただ、個人的に気になったのは、この悪役令嬢が登場する乙女ゲームって、最近の流行りなのか異世界転生転移物の小説や漫画でよく見るのだけれども、どれだけ実在するのだろうあまりゲームをしないので詳しくはないのだけれども、あまり見ないよね。謎。

総評として中の上。OPが好き。

 

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『八男って、それはないでしょう!』

全12話視聴完了。

異世界転生か転移か。おそらく激務の会社員の主人公が夜中にごはんを食べている途中に意識が途切れて、目が覚めたら異世界の幼子になっていたスタートなのだが、あれはうたた寝なのかな。個人的にすんなりと突然死と思い、いくらきちんとした健康的な食事に気を使っていても、人間、死ぬときは死ぬのだよねと、導入からなんと現実的で怖いのだろうと思ったのだけれども。

今、思い返せばあの食事の用意の様子が主人公を表す全てだったのかもしれない。

異世界の貧乏貴族の八男ヴェンデリンとして目を覚ました主人公は、先の見えない手詰まり感のなか、偶然に発見した魔法の才能と、かなりなご都合主義的登場の師匠の存在により力を手に入れた。この師匠、たった2週間の修行で、あと腐れなく消滅し、その後も人脈とお屋敷という財産を残して、なんたるアフターケアまでばっちり。凄い。12歳になり、冒険者を目指して冒険者予備校の特待生となり、色々ありつつも仲間と婚約者を手に入れ、龍殺しの称号と、莫大な財産と、地位に、もう将来安泰。食うに困らぬ生活ゲット。だけれども、貴族社会のしがらみに振り回されつつ、八男だからなのか、まぁ、長男との埋めようのない確執が。

おそらく、物語の主軸は八男という不遇の運命からの脱却なのかなと。だからこそ、単に成功するだけでなく、実家を継ぐということが重要になり、主人公を落とさずにそれをさせるために、必要以上に長男が悪役になった気がするのが、少々、気になった。が、この作品の特性が物語の筋が先にあり、そのためにキャラクターを消費するという感じだったので、師匠に長男が役割でしか登場しなかったように思える。そして、主人公の人間性というか、希望か見えにくかった。いや、冒頭の料理のシーンで、主人公が食にこだわりがある人物であり、異世界での生活を異様なまでにすんなりと受け入れていたけれども、日々の食事の心配をし、そこで食うに困らぬ生活を最重要視していた。が、あまりにさらりとしていて、うっかり見逃していたよ。だから、最後まで、この主人公は流されっぱなしだなと。最後の最後で、貴族批判からの自分が貴族と気付く意識の変革まで、ほんとうに何がしたのだろうなと思って見続けてしまったよ。

なんか、内容がさらりとしていたのでサクサク見られたよ。重たかったのはOP位かな。曲と作品が上手く噛み合わなかった。

総評として中の中。

youtu.be

 

八男って、それはないでしょう! 1 (MFブックス)